東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は172円高の2万1205円と反発しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数と主要指数は総じて上昇しました。
昨日の米国市場で主要指数が上昇したことを受け、日経平均は194円高の2万1228円で寄り付きました。日経平均はまもなく233円高まで上昇しましたがそこが1日の高値になるとその後は徐々に上げ幅を縮めました。一時は115円高と上げ幅を半分程度まで縮めた日経平均ですが、前引けにかけて盛り返し前場を199円高で終えました。日経平均は後場に入ってやや上げ幅を縮める時間帯もありましたが概ね堅調な推移となり結局172円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆390億円となりました。
東証33業種は医薬品や食料品、海運業、倉庫運輸関連など28業種が上昇しました。一方で電気・ガス業、石油石炭製品、銀行業、輸送用機器、不動産業の5業種が下落しました。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は下げた銘柄が多くなりました。売買代金トップの任天堂(7974)が小幅安となったほか、ファーストリテイリング(9983)、キーエンス(6861)、ソニー(6758)、トヨタ自動車(7203)、武田薬品工業(4502)、三菱UFJ(8306)がいずれも下落しました。一方でソフトバンクグループ(9984)、ZOZO(3092)、KDDI(9433)は上昇しました。
材料が出たところでは、出前や宅配などを行う夢の街創造委員会(2484)が一時ストップ安となりました。アクティブユーザー数の獲得が想定を下回ったことで、今期の業績予想を下方修正したことが嫌気されました。一方でアフィリエイト事業などを手がけるネットマーケティング(6175)は東証1部への指定変えを発表したことが好感され8%超の大幅高となっています。
VIEW POINT: 明日への視点
本日の日経平均は反発しましたが、戻りの勢いはそれほど強くなかった印象です。日経平均は25日の月曜日に650円安、木曜日にも344円安と大きく下落したことで週間で421円安となりました。来週は4月1日に日銀短観が発表されるほか、ISM製造業指数や雇用統計といった重要な経済指標の発表が注目されます。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)