東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は18円高の2万1627円と小幅に上昇しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数も上昇しましたが、新興市場のマザーズ指数は小幅に下落しました。

祝日明けの日本市場はダウ平均が2日間で75ドルの上昇となったこともあり、104円高の2万1713円で寄り付きました。本日の日経平均は寄り付きが1日の高値になるとその後は上げ幅を縮め、1日を通して一昨日の終値近辺での推移となりました。前場を45円安で終えた日経平均は後場に入っても小幅なマイナス圏での推移が続きましたが、大引けにかけてプラスに転じ結局18円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆6254億円となりました。

東証33業種は石油石炭製品や鉱業、海運業、その他金融業などの25業種が上昇しました。一方で医薬品や水産・農林業、保険業などの8業種が下げました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が2.7%高となったほか、キーエンス(6861)、任天堂(7974)、東京エレクトロン(8035)、トヨタ自動車(7203)がいずれも上昇しました。中でも昨日の米国市場で半導体株が買われた流れを受けて、東京エレクトロンは5.2%の大幅高となりました。SMC(6273)やアドバンテスト(6857)も大幅高となっています。一方でソニー(6758)が5%近い大幅安となったほか、武田薬品(4502)、三井住友(8316)、村田製作所(6981)、ファーストリテイリング(9983)がいずれも下落しました。ソニーは米グーグルがゲームビジネスに参入するとの報道が引き続き嫌気されたほか、外資系証券が投資判断や目標株価を引き下げたことが嫌気されたとみられます。

その他材料が出たところでは、大手医薬品メーカーのエーザイ(4523)がストップ安となりました。米バイオジェン(BIIB)と共同で研究してきたアルツハイマー病治療薬の臨床試験を中止すると発表したことが嫌気されました。一方で20日に発表した第3四半期決算で2018年12-2019年2月期の業績が大幅な増収増益だったドラッグストアのクスリのアオキホールディングス(3549)は8%超の大幅高となりました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は方向感に欠ける展開となりましたが結局小幅に上昇しました。来週は26日火曜日が3月末決算銘柄の権利付き最終日となります。配当や株主優待などの株主権利を獲得するには26日の取引終了時点で株式を保有しておく必要がありますのでご注意ください。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)