東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は3円安の2万1287円と小幅に続落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて下落しました。昨日の米国市場で主要指数が上昇したことを受け、日経平均は184円高の2万1474円と反発して寄り付きました。日経平均は寄り付き後の上げ幅を広げると一時は232円高の2万1522円と2万1500円の節目を上回る時間帯もありましたが、9時半過ぎから上げ幅を縮めると前場を141円高で終えました。
日経平均は後場に入ってさらに上げ幅を縮めると小幅なプラス圏での推移する時間帯が長く続きましたが引け間際にマイナスに転じて結局3円安で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆1866億円となりました。
東証33業種は石油石炭製品、パルプ・紙、水産・農林業、証券商品先物、陸運業などの11業種が上昇しました。一方で化学やその他製品、繊維製品、海運業などの22業種が下落しました。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は下げた銘柄が多くなりました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が1.3%高と上昇したほか、ファーストリテイリング(9983)や武田薬品(4502)も小幅に上昇しました。一方で任天堂(7974)、オムロン(6645)、トヨタ自動車(7203)、村田製作所(6981)、ソニー(6758)、信越化学(4063)、ZOZO(3092)がいずれも下落しました。
材料が出たところでは、中国の関連会社で約234億円の横領が行われたと発表した大和ハウス(1925)は2.6%安となりました。一方で通期の業績予想を上方修正したシステム開発会社のシステム情報(3677)はストップ高となっています。
VIEW POINT: 明日への視点
大きく上昇して始まった日経平均ですが終値は小幅安と上値の重さが目立つ1日でした。明日はお昼ごろに日銀の金融政策決定会合の結果発表が行われます。米国や欧州の中央銀行が緩和的なスタンスに方針を変更する中日銀が今後の方向性に対してどのような示唆を行うのか注目されます。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)