東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は38円安の2万1425円と小幅に反落しました。TOPIXやJPX日経400も下落しましたが、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数は上昇しました。昨日の米国市場で主要指数が下落したことを受け、日経平均は87円安の2万1376円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後に115円安まで下げ幅を広げるとその後もマイナス圏での推移が続き、前場を89円安で終えました。日経平均は後場に入っても一貫してマイナス圏での推移となりましたが取引終盤に徐々に下げ幅を縮めて結局38円安と小幅安で取引を終えました。東証1部の売買代金は1兆8245億円の低水準でした。
東証33業種は情報・通信業、電気機器、化学、空運業、建設業、輸送用機器、パルプ・紙の7業種のみ上昇しました。一方で海運業、石油石炭製品、証券商品先物、倉庫運輸関連、鉱業など26業種が下落しました。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)や任天堂(7974)、ZOZO(3092)、キーエンス(6861)、ファーストリテイリング(9983)は上昇しました。中でもZOZOが8%近い大幅高となったほか、キーエンスも3%超上昇しています。一方でソニー(6758)、三菱UFJ(8306)、武田薬品(4502)、トヨタ自動車(7203)、三菱商事(8058)はいずれも下落しています。
材料が出たところでは、システムコンサルティング会社のサインポスト(3996)がストップ高となりました。JR東日本(9020)傘下の企業と合弁会社を設立すると発表したことが好感されました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は38円安と小幅に反落しました。今週の日経平均は週間で524円高と続伸しました。米中貿易交渉の進展期待などから昨年末から年明けに大きく売られた反動で上昇しているとみられます。昨日から本日にかけての予定で開催されている米中の閣僚級貿易協議ですが、協議が延長されるのではないかとの観測もあり、どのような合意が形成されるかに注目が集まっています。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)