東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は20円高の2万1302円と小幅に続伸しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数と主要指数は総じて上昇しました。

昨日の米国市場が休場で材料難のなか、日経平均は25円安と小幅に反落して寄り付きました。寄り付き後に64円安まで下落した日経平均ですが下値を模索とならずすぐに切り返すとその後は昨日の終値を挟んだもみ合いとなりました。前場を15円高で終えた日経平均は後場に入ると一貫してプラス圏での推移となり一時は62円高まで上昇しましたが大きな値動きは出ず、結局20円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は1兆8570億円と2兆円割れの低水準となりました。

東証33業種は鉱業や石油石炭製品、陸運業、電気・ガス業などの25業種が上昇しました。一方で繊維製品やゴム製品、鉄鋼などの8業種は下げています。なお、黒田日銀総裁が衆議院財務金融委員会の答弁で「物価目標の達成に必要なら追加緩和を検討する」と発言したと伝わるとややドル円が円安に振れましたが、株式市場は大きく反応はしませんでした。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が3.3%安となったほか、任天堂(7974)、ファーストリテイリング(9983)、武田薬品(4502)、ZOZO(3092)がいずれも下落しました。一方でソニー(6758)、トヨタ自動車(7203)、ソフトバンク(9434)、三菱UFJ(8306)、村田製作所(6981)は上昇しました。材料が出たところでは、ペット保険を手がけるアニコムホールディングス(8715)が1.4%安と軟調でした。1月の新規契約件数が前年同月比0.1%減と2ヶ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されました。

VIEW POINT: 明日への視点

米国市場の休場明けの日経平均は材料難のなかもみ合いに終始しました。引き続きやや材料難の状況で、米中対話を巡る報道に一喜一憂となりそうです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)