東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は381円高の2万1281円と大幅に反発しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数と主要指数は総じて上昇しました。TOPIXは24ポイント高の1,601ポイントと昨年の12月13日以来約2ヶ月ぶりに終値で1,600ポイントの節目を回復しました。
先週末の米国市場でダウ平均が443ドル高と大幅に上昇したことを受け、日経平均は316円高の2万1217円と大幅に反発して寄り付きました。日経平均は寄り付き近辺の水準でしばらくもみ合いましたが10時30分頃からさらに上げ幅を広げると前場を372円高とその時点の高値圏で終えました。日経平均は後場に入っても堅調に推移し、一時は405円高まで上昇しました。引けにかけても堅調だった日経平均は結局381円高と1日の高値圏で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆425億円となりました。
東証33業種は全業種が上昇しました。中でも石油石炭製品が5%超上げたほか、ゴム製品、鉱業、証券商品先物、非鉄金属、小売業、銀行業などが高い上昇率となりました。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は総じて上昇しました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が小幅に上げたほか、任天堂(7974)、三菱UFJ(8306)、ファーストリテイリング(9983)、ソニー(6758)、三井住友(8316)、トヨタ自動車(7203)などがいずれも上昇しています。先週末の米国市場で金融株が買われた流れを受け、銀行株が買われて三菱UFJは2.3%高、三井住友は2.5%高としっかりでした。
材料が出たところでは、ブリヂストン(5108)が5%近い大幅高となりました。発表した今期の業績予想が前期比増収増益だったことに加えて最大2000億円の自社株買いを実施すると発表したことが好感されました。一方で産業用切削工具メーカーのユニオンツール(6278)が4%近く下落しました。10-12月の決算が減収減益だったほか、今期の業績予想も大幅な減収減益としたことが嫌気されました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は米国株高を受け大幅反発となりました。今週は重要経済指標の発表は少なく決算発表も終えたことからやや材料難と言えそうですが、引き続き米中の貿易交渉の進展や米国内での政治対立の行方などが注目材料と言えそうです。なお、今夜の米国市場はプレジデント・デーの祝日のため休場です。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)