東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は280円高の2万1144円と大幅に続伸し12月18日以来約2ヶ月ぶりに2万1000円の節目を回復しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。

昨日の米国市場で主要指数が上昇したことを受け、日経平均は165円高の2万1029円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後も堅調に推移すると9時半以降はほぼ一本調子での上昇となり前場を321円高で終えました。日経平均は後場に入るとやや上げ幅を縮めましたが高値圏での堅調な推移が続き、結局280円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆7221億円となりました。

東証33業種は29業種が上昇、4業種が下落しました。鉱業が11%を超える大幅上昇となったほか、石油石炭製品、ゴム製品、サービス業、電気機器などの上昇率が高くなりました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は概ね上昇しました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が5%近い大幅高となったほか、ソニー(6758)、任天堂(7974)、太陽誘電(6976)、武田薬品(4502)、村田製作所(6981)、トヨタ自動車(7203)がいずれも上昇しました。一方でファーストリテイリング(9983)、東海カーボン(5301)、ZOZO(3092)は下落しました。中でもZOZOは4%近く下げています。

その他材料が出たところでは、日本最大のエネルギー開発企業である国際石油開発帝石(1605)が12%超の大幅高となりました。10-12月の決算が増収増益だったことに加えて通期の純利益予想を大幅に上方修正したことが好感されました。一方で調査会社のマクロミル(3978)が13%近い大幅安となりました。今期の業績予想を下方修正したことが嫌気されました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は大幅に続伸し2万1000円の節目を回復しました。節目として意識されてきた水準を回復したことでマーケットのセンチメント改善につながりそうです。本日の大引け後にはリクルートホールディングス(6098)や住友不動産(8830)などが決算発表を行いました。明日のマーケットの反応が注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)