東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は418円安の2万333円と大幅に続落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて下落しました。
昨日の米国市場で主要指数が下落したことを受け日経平均は240円安の2万510円と続落して寄り付きました。日経平均は寄り付き後に188円安まで下げ幅を縮めましたがその後は再び下げ幅を広げる展開となり、11時過ぎに397円安まで下落しました。その後やや持ち直し前場を337円安で終えた日経平均は後場に入るとさらに下げ幅を広げ、1日の安値となる435円安をつける場面がありました。引けにかけてわずかに持ち直したものの、結局日経平均は418円安の2万333円と安値圏で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆8334億円となりました。
東証33業種はパルプ・紙を除く32業種が下げました。中でも繊維製品が5%弱下げたほか、非鉄金属、金属製品、機械、海運業、鉱業がいずれも3%を超える下落となりました。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄はほとんどが下げました。昨日大幅高だったソフトバンクグループ(9984)が売買代金トップの商いを集めて本日も小幅に上げたほか、1000億円を上限とした自社株買いを発表したソニー(6758)も4.1%高となりました。一方で任天堂(7974)、ファーストリテイリング(9983)、トヨタ自動車(7203)、ZOZO(3092)、武田薬品(4502)、キーエンス(6861)、三菱UFJ(8306)、東京エレクトロン(8035)がいずれも下げました。中でもZOZOは7%近い大幅安となりました。
材料が出たところでは、10-12月の営業利益が前年同期比41%増と堅調だった富士フイルムホールディングス(4901)が3%高としっかりでした。一方で10-12月が小幅な営業減益に終わった西武ホールディングス(9024)は1%近く下げています。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均はやや久々にきつい下げとなりました。足元で値を戻していた半導体株などが大きく売られており、景気の不透明感への警戒感が残っているとみられます。足元で何度か2万1000円の節目に近づきながら抜けられなかったこともあり、来週は2万円の節目が意識される展開を警戒しておいたほうがよさそうです。本日は日本企業の決算発表がピークを迎えました。資生堂(4911)、オリンパス(7733)、三井不動産(8801)、三菱地所(8802)などの週明けのマーケットの反応が注目されます。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)