東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は40円安の2万402円と小幅に続落しました。東証2部指数も小幅に下落しましたが、TOPIXやJPX日経400、東証マザーズ指数は上昇と主要指数は高安まちまちでした。東証マザーズ指数は2%近く上昇しています。昨日の米国市場で主要指数が上昇したことを受け日経平均は101円高の2万544円と反発して寄り付きました。日経平均は寄り付き後に129円高まで上昇しましたが、そこが1日の高値になると10時半頃から急速に上げ幅を縮めてまもなくマイナスに転じました。一時は100円安まで下げ幅を広げた日経平均はその後やや持ち直し前場を40円安で終えました。日経平均は後場に入ると昨日の終値を挟んだもみ合いとなり結局40円安で取引を終えました。東証1部の売買代金は1兆9778億円と昨年9月以来の2兆円割れとなりました。東証33業種はパルプ・紙、証券商品先物、その他製品、その他金融業などの24業種が上昇しました。一方でゴム製品や水産・農林業、小売業などの9業種が下げています。なお東証1部に上場する銘柄のうち値上がりは1,366、値下がりは682と値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を大きく上回っています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は上昇した銘柄が多くなりました。売買代金トップの任天堂(7974)が4%近く上昇したほか、ソフトバンクグループ(9984)、三菱UFJ(8306)、みずほ(8411)、資生堂(4911)、ソニー(6758)、オリンパス(7733)がいずれも上昇しました。一方で武田薬品(4502)、ファーストリテイリング(9983)、トヨタ自動車(7203)は下落しています。材料が出たところでは昨日本決算を発表したステーキレストランを展開するブロンコビリー(3091)が8%超の大幅安となりました。前期決算は増収増益でしたが、10-12月期の営業利益が前年同期比20%近い減益となったほか事前の会社予想を下回って着地したことが嫌気されたとみられます。一方で通販大手のベルーナ(9997)は6%近く上昇しました。12月の月次売上高が前年同月比21%増と好調だったことが好感されました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は小幅に続落しましたが、TOPIXは上昇しており値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を大きく上回ったことから日本市場全体で見ればまずまず堅調な1日でした。本日は売買代金の少なさが特徴的でした。マーケット全体に様子見姿勢が広がっているのかもしれません。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)