東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は112円安の2万442円と反落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数も下落しましたが新興市場のマザーズ指数は上昇しました。昨日の米国市場で主要指数が上昇したことを受け日経平均は20円高の2万575円で寄り付きました。日経平均は寄り付きの水準が1日の高値になるとすぐにマイナスに転じその後は1日を通してマイナス圏での推移となりました。10時30分過ぎに231円安と1日の安値をつけた日経平均はやや持ち直し前場を140円安で終えました。日経平均は後場に入ると前場終値近辺の非常に狭い値幅でのもみ合いとなり大きな値動きの出ないまま112円安で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆1581億円となりました。東証33業種は電気・ガス業、食料品、水産・農林業、情報・通信業など内需ディフェンシブセクターを中心とした11業種が上昇しました。一方で石油石炭製品、鉱業、パルプ・紙、証券商品先物などの22業種が下落しました。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄はほとんどが下落しました。売買代金トップの武田薬品(4502)が1.1%安となったほか、ファーストリテイリング(9983)、ソフトバンクグループ(9984)、トヨタ自動車(7203)、村田製作所(6981)、オリンパス(7733)、資生堂(4911)、三菱UFJ(8306)がいずれも下落しました。一方で任天堂(7974)とソフトバンク(9434)は小幅に上げています。材料が出たところでは化粧品会社のコーセー(4922)が3.5%安となりました。4-12月期の営業利益が460億円程度になったようだとの観測報道が出て、業績の伸び悩みが意識され売られました。また、居酒屋チェーンの串カツ田中(3547)は前期業績は堅調に着地したものの今期の業績予想が物足りないとの見方から売られ5.2%安となっています。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は反落しました。一時のパニック的な売りは収束したものの、2万500円を超えて上値を追うには好材料不足というところのようです。米中の貿易交渉の進展や企業の決算発表を見極めたいとの思惑が強まっているのかもしれません。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)