【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 23531.35  △98.19 (1/7)
NASDAQ: 6823.47  △84.61 (1/7)

1.概況

米国市場は米中の貿易協議が進展するとの期待から続伸となりました。ダウ平均は前日に大幅高となった後で利益確定の売りが出て朝方に130ドル安余りまで下落する場面もありましたが、まもなくして持ち直すと上げ幅を広げる展開となりました。午後に254ドル高まで買われる場面もみられたダウ平均はその後上げ幅を縮めたものの結局98ドル高の23,531ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も84ポイント高の6,823ポイントとなっています。

2.経済指標等

12月の米ISM非製造業景況感指数は57.6と前月から低下し市場予想も下回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が上げ、そのなかでも一般消費財・サービスが2%以上上昇したほか、エネルギーも1%を超える上げとなりました。一方で公益事業と生活必需品が下げています。

4.個別銘柄動向

マイクロン・テクノロジー(MU)が投資判断と目標株価の引き上げを受けて4%近く上げました。エヌビディア(NVDA)も新たな画像処理用半導体を発表したことで5%以上上げています。動画配信大手のネットフリックス(NFLX)もゴールデン・グローブ賞でオリジナル作品が5部門を受賞したことで6%近く上げています。また、製薬大手のイーライリリー(LLY)が約80億ドルで買収すると発表したバイオ医薬品のロクソ・オンコロジー(LOXO)が買収価格にさや寄せする格好で急騰し66%余り上げています。

一方で米連邦破産法の適用申請を検討していると伝わった電力大手のPG&E(PCG)が急落し22%以上下げています。ニューヨーク証券取引所などを運営するインターコンチネンタル取引所(ICE)も金融大手9社が証券取引所の新設計画で合意したと発表したことで3%安となっています。

5.為替・金利等

長期金利は0.02%高い2.69%となりました。ドル円は108円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか昨日に480円近く上げた日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような展開となるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)