【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 23433.16 △746.94 (1/4)
NASDAQ: 6738.86 △275.35 (1/4)
1.概況
先週末の米国市場はパウエルFRB議長が利上げや資産圧縮などの金融引き締めを急がない方針を示したことが好感され大幅に上昇しました。200ドル超上昇して始まったダウ平均はその後も力強く上昇して一時は832ドル高まで上昇しました。引けにかけてやや上げ幅を縮めたダウ平均ですが、結局746ドル高と高値圏で取引を終えています。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も275ポイント高で4%を超える大幅高となっています。
2.経済指標等
12月の雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比31.2万人増となり市場予想を大幅に上回りました。失業率は前月から0.2%上昇して3.9%となっています。平均時給は前年同月比3.2%増となりました。
3.業種別動向
S&P業種別株価指数は11業種全てが上げました。中でも情報技術と通信サービスが4%を超える上昇となったほか、素材や資本財・サービスも4%近く上げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均採用の30銘柄は全て上昇しました。インテル(INTC)が6%以上上げたほか、キャタピラー(CAT)とボーイング(BA)が5%以上上げています。さらに前日に大幅安となったアップル(AAPL)が4%以上反発しました。ダウ平均採用銘柄以外では大手証券が買い推奨したネットフリックス(NFLX)が10%近い大幅高となっています。またアマゾン・ドットコム(AMZN)が5%高、フェイスブック(FB)が4.7%高とそれぞれ大きく上げています。
5.為替・金利等
米国の長期金利はリスクオフが後退し前日比0.12%高い2.67%となっています。ドル円は108円台半ばで推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国株はパウエルFRB議長のハト派的な発言や好調な雇用統計を好感して大幅に反発しました。日本市場は米国株高を好感して大幅に上昇してのスタートが予想されます。日経平均は2万円の節目を回復する場面がありそうですが、終値でも2万円を上回れるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)