東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は213円高の2万1816円と続伸しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。昨日の米国市場で主要指数が上昇したことを受け日経平均は152円高の2万1755円で寄り付きました。日経平均は9時半頃から上げ幅を縮めると一時は72円高をつけましたがその後再び上げ幅を広げて前場を214円高で終えました。日経平均は後場に入っても高値圏で堅調に推移し結局213円高と前引けと同水準で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆3993億円となりました。
東証33業種は鉄鋼や海運業、金属製品などの29業種が上昇しました。一方で水産・農林業、電気・ガス業、ゴム製品、情報・通信業の4業種が下げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップの武田薬品(4502)が7%超の大幅高となったほか、任天堂(7974)、ファーストリテイリング(9983)、ソニー(6758)、三菱UFJ(8306)、ユニー・ファミマ(8028)が上昇しました。一方でソフトバンクグループ(9984)、トヨタ自動車(7203)、昭和電工(4004)、キーエンス(6861)が下落しています。
その他材料が出たところでは第3四半期の決算発表を行った東京ドーム(9681)が4%超下落しました。8-10月期の営業利益が前年同期比4%減と冴えなかったほか、期待された業績予想の上方修正がなかったことが失望売りを誘ったとみられます。一方で立会外分売実施を受け昨日15%以上下げた東京個別指導学院(4745)は立会外分売の中止を発表し9%近く上昇しました。
VIEW POINT: 明日への視点
昨日大きく上げた日経平均は続伸しました。引き続き米中対立緩和への期待から買い戻しを誘ったとみられます。本日は欧州中央銀行(ECB)の理事会が開催されます。今回の会合で量的緩和策の終了が発表されるとみられており注目されます。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)