東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は116円安の2万1919円と続落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて下落しました。昨日の米国市場でダウ平均が800ドル近く下落したことを受け、日経平均は280円安の2万1755円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後に下げ幅を330円安近くまで広げましたがその後は持ち直し徐々に下げ幅を縮めました。前場を89円安で終えた日経平均は後場に入ると再び下げ幅を広げる時間帯もありましたが徐々に持ち直し結局116円安で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆5094億円となりました。東証33業種は食料品、水産・農林業、建設業、電気・ガス業など内需ディフェンシブセクターを中心に9業種が上昇しました。一方で石油石炭製品や証券商品先物、保険業、機械など24業種が下げています。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップの武田薬品(4502)、ソフトバンクグループ(9984)、任天堂(7974)、ファーストリテイリング(9983)の4銘柄は上昇しました。武田薬品は日中に開催された株主総会でアイルランド製薬大手のシャイアーの買収について承認されたことを受け荒っぽい値動きとなりましたが終値では1%超上昇しました。一方で三菱UFJ(8306)、トヨタ自動車(7203)、ファナック(6954)、キーエンス(6861)、みずほ(8411)、ソニー(6758)がいずれも下落しています。その他材料が出たところでは、調剤薬局チェーンなどを展開するアインホールディングス(9627)は8-10月期の決算が営業減益となったことが嫌気され4%近く下落しました。一方で11月の既存店売上高が前年同月比3.6%増と堅調だったファッション小売のアダストリア(2685)は11%超の大幅高となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は昨日大幅安となっていたことから、ダウ平均が800ドル近く下げた割には小幅な下げにとどまりました。ただ、先日から当欄で記している通り現在は下方向への警戒を高める局面であると考えています。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)