東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は538円安の2万2036円と8日ぶりの大幅反落となりました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて下落しました。

昨日の米国市場で主要指数が大きく上昇しましたが、昨日の日本株の上昇はすでにそれを織り込んでいたこともあり、日経平均は40円安の2万2533円と小幅に反落して寄り付きました。日経平均は寄り付き後まもなく1円高と小幅なプラス圏に浮上しましたがすぐにマイナスに転じると、その後は1日を通してほとんど反発することなく下げ幅を広げる展開となりました。前場を155円安で終えた日経平均は後場に入るとさらに下げ幅を広げました。引けにかけても軟調だった日経平均は結局538円安とほぼ1日の安値近辺で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆7343億円となりました。

東証33業種は全業種が下落しました。中でも海運業、石油石炭製品、建設業、ガラス土石製品、その他製品、その他金融業の6業種は3%を超える下落となっています。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は総じて下落しました。売買代金トップの任天堂(7974)が5%を超える大幅安となったほか、ソフトバンクグループ(9984)、ファーストリテイリング(9983)、三菱UFJ(8306)、トヨタ自動車(7203)、三井住友(8316)、ソニー(6758)、武田薬品(4502)、ファナック(6954)、みずほFG(8411)と全て下落しました。

材料が出たところでは、作業服などを取り扱うワークマン(7564)が6%近い大幅高となりました。11月の既存店売上高が前年同月比20.1%増と大幅に増加したことが好感されました。一方で昨日発表された第2四半期決算で8-10月期の営業利益が前年同期比12.6%減と軟調だった茶葉や飲料メーカーの伊藤園(2593)が6%安と大きく下落しました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は500円を超える大幅安となりました。昨日までの7日続伸での上昇幅が1,067円ですので、本日で上昇の半分程度を吐き出してしまったことになります。一定の利益確定売りが出るのはやむを得ないものの、本日の下げはそれにしては大きすぎる下落という印象でマーケットのセンチメント悪化につながらないか懸念されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)