このレポートのまとめ
- セールスフォース(CRM)の決算はガイダンスが予想を下回った
- ティファニー(TIF)の決算は予想を下回った
- アバークロンビー&フィッチ(ANF)の決算は良かった
- スプランク(SPLK)の決算は予想を上回った
- ズオラ(ZUO)の決算は予想を上回った
- ワークデイ(WDAY)の決算は予想を上回った
- パロアルト・ネットワークス(PANW)の決算は予想を上回った
■セールスフォース(CRM)
クラウド顧客管理大手セールスフォース(ティッカーシンボル:CRM)の第3四半期(10月期)決算は、1株利益(EPS)が予想50セントに対し61セント、売上高が予想33.7億ドルに対し33.9億ドル、売上高成長率は前年同期比+25.6%でした。
アンアーンド・レベニューは+25%の53.8億ドルでした。ガイダンスは+20%でした。
第4四半期の1株利益(EPS)は予想57セントに対し新ガイダンス54~55セントが、売上高は予想35.3億ドルに対し新ガイダンス35.51~35.61億ドルが提示されました。
2020年度の売上高は+20~21%成長を見込んでいます。それは金額に直せば159~160億ドルです。コンセンサス予想は158.5億ドルです。
■ティファニー(TIF)
宝飾品大手ティファニー(ティッカーシンボル:TIF)の第3四半期(10月期)決算は、1株利益(EPS)が予想77セントに対し77セント、売上高が予想10.5億ドルに対し10.1億ドル、売上高成長率は前年同期比+3.7%でした。
既存店売上比較は+2%でした。日本、欧州、米国における中国人観光客の来店鈍化が響きました。
2019年度の1株利益(EPS)は予想4.83ドルに対し、これまでのガイダンス4.65~4.80ドルが堅持されました。既存店売上比較は+5%前後(旧ガイダンスは+7%前後)、売り場面積は+2%、新規出店は差し引き10店舗、営業マージンは2018年度より若干下がると見込んでいます。
■アバークロンビー&フィッチ(ANF)
衣料大手アバークロンビー&フィッチ(ティッカーシンボル:ANF)の第3四半期決算は、1株利益(EPS)が予想21セントに対し33セント、売上高が予想8.56億ドルに対し8.61億ドル、売上高成長率は前年同期比+0.2%でした。
既存店売上比較はホリスターが+4%、アバークロンビーが+1%でした。米国既存店売上比較は+6%でした。ネット通販は+16%でした。欧州市場には回復の兆しが見えます。
グロスマージンは61.3%でした。これは去年同期に比べて40ベーシスポイント悪化しました。
第4四半期に関して既存店売上比較は「一桁台の下の方」というガイダンスが示されました。コンセンサス予想は+1.3%です。
■スプランク(SPLK)
ソフトウエアメーカーのスプランク(ティッカーシンボル:SPLK)の第3四半期(10月期)決算は、1株利益(EPS)が予想32セントに対し38セント、売上高が予想4.34億ドルに対し4.81億ドル、売上高成長率は前年同期比+40.4%でした。
ソフトウェア売上高は+49%の3.25億ドルでした。
ノンGAAP営業マージンは13.6%でした。
第4四半期の売上高は予想5.57億ドルに対し、新ガイダンス5.6億ドルが提示されました。ノンGAAP営業マージンのガイダンスは25~26%が提示されました。
スプランクのデイブ・コンテCFOは2020年3月をもってリタイアすると発表しました。
2020年度の売上高は、予想21億ドルに対し新ガイダンス21.5億ドルが提示されました。
■ズオラ(ZUO)
サブスクリプション管理サービスのズオラ(ティッカーシンボル:ZUO)の第3四半期(10月期)決算は、1株利益(EPS)が予想-13セントに対し-10セント、売上高が予想5,896万ドルに対し6,160万ドル、売上高成長率は前年同期比+32.8%でした。
年間契約額で10万ドルを超える大口顧客数は504でした。これは前年同期比+30%、前期比+6%でした。
ドルベースのリテンション率は115%でした。チャーン(顧客離反率)の低下とアップセルの好調が原因でした。
ズオラ決済システムを利用した顧客の請求額は86億ドルで前年同期比+37%でした。
第4四半期1株利益(EPS)は予想-12セントに対し新ガイダンス-12から11セントが、売上高は予想6,050万ドルに対し新ガイダンス6,230~6,330万ドルが提示されました。
■ワークデイ(WDAY)
人事管理・財務管理のクラウドサービスを提供するワークデイ(ティッカーシンボル:WDAY)の第3四半期(10月期)決算は、1株利益(EPS)が予想14セントに対し31セント、売上高が予想7.23億ドルに対し7.43億ドル、売上高成長率は前年同期比+33.8%でした。
サブスクリプション売上高は+34.7%の6.24億ドルでした。ちなみに第2四半期は+30.2%でした。
サブスクリプション売上高受注残は+31.0%の59億ドルでした。ちなみに第2四半期は+26.0%でした。
営業キャッシュフローは1.14億ドルでした。フリー・キャッシュフローは5,890万ドルでした。
2019年度のサブスクリプション売上高ガイダンスは、これまでの23.41~23.48億ドルを23.75~23.77億ドルに引き上げます。
■パロアルト・ネットワークス(PANW)
セキュリティ企業パロアルト・ネットワークス(ティッカーシンボル:PANW)の第1四半期(10月期)決算は、1株利益(EPS)が予想1.05ドルに対し1.17ドル、売上高が予想6.32億ドルに対し6.56億ドル、売上高成長率は前年同期比+30.7%でした。
請求額は+27%の7.59億ドルでした。
第2四半期の1株利益(EPS)は予想1.2ドルに対し新ガイダンス1.2~1.22ドルが、売上高は予想6.69億ドルに対し新ガイダンス6.75~6.85億ドルが提示されました。これは前年同期比では+24~26%になります。