東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は140円高の2万1952円と続伸しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。昨日の米国市場で主要指数が上昇したことを受け日経平均は155円高の2万1967円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後に上げ幅を縮めると一時は4円高をつける場面がありました。なんとかプラス圏で踏みとどまった日経平均は前場を31円高で終えると後場寄りから再び上げ幅を広げました。194円高の2万2006円と2万2000円の節目を回復する場面もあった日経平均は引けにかけてやや上げ幅を縮めて結局140円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆3149億円となりました。
東証33業種は保険業や鉱業、海運業など30業種が上昇しました。一方で医薬品、水産・農林業、繊維製品の3業種が下げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は概ね上昇しました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が4%近い大幅高となったほか、任天堂(7974)、トヨタ自動車(7203)、三菱UFJ(8306)、ユニー・ファミマ(8028)、LINE(3938)、三井住友(8316)、ソニー(6758)がいずれも上昇しました。中でもLINEはスマートフォンの決済分野で中国のテンセントと提携すると報じられたことやみずほFG(8411)と提携して銀行分野に参入すると報じられたことが刺激となり13%近い大幅高となりました。一方で武田薬品(4502)やファーストリテイリング(9983)が下げています。
その他材料が出たところでは、11月(20日締め)の既存店売上高が前年同月比4.4%増と堅調だったドラッグストアのクスリのアオキ(3549)が1.1%高としっかりでした。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は横ばい近辺まで上げ幅を縮めましたが結局140円高と続伸しました。今週末に控えた米中首脳会談関連で何らかの好材料が出てくるまでは本格的な反発は難しいのではとみています。目先は日経平均が2万2000円の節目をクリアできるかが意識されそうです。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)