【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 24640.24  △354.29 (11/26)
NASDAQ: 7081.85  △142.87 (11/26)

1.概況

米国市場は年末商戦の順調な滑り出しを好感して大幅反発となりました。78ドル高でスタートしたダウ平均は390ドル高近くまで買われた後昼過ぎに一旦180ドル高程度まで上げ幅を縮めましたが、その後再び上げ幅を広げると結局354ドル高の24,640ドルで取引を終え5日ぶりの反発となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も142ポイント高の7,081ポイントと反発しています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでも一般消費財・サービスと情報技術、金融が2%以上上昇したほか、通信サービスも2%近く上げています。

4.個別銘柄動向

年末商戦の始まりとなるブラックフライデーのインターネット通販の売上高が前年比24%増の62億ドルとなったと伝わったことでアマゾン・ドット・コム(AMZN)が5%以上上昇しました。また、実店舗型の小売り株にも買いが広がりディスカウントストア大手のターゲット(TGT)や家電量販店のベスト・バイ(BBY)も3%近く上げています。クレジットカードのアメリカン・エキスプレス(AXP)やビザ(V)も買われ、アメリカン・エキスプレスが4%近く上昇しダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなったほか、ビザも2%以上上げています。さらに強気の投資判断を受けて画像処理半導体のエヌビディア(NVDA)も5%を上回る上昇となったうえ、大型のリストラ策を発表したゼネラル・モーターズ(GM)も5%近く上げています。

一方で食品大手のキャンベル・スープ(CPB)は物言う株主との委任状争奪戦の終結に向けた合意が近いと伝わったことで4%近く下げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.01%高い3.05%となりました。ドル円は113円台半ばで推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の22,000円を回復できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)