東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は42円安の2万1803円と小幅に反落しました。TOPIXやJPX日経400も下落しましたが、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数は上昇しています。
昨日の米国市場で主要指数が下落したことを受け、日経平均は176円安の2万1670円と反落して寄り付きました。下げ幅を広げた日経平均はまもなく232円安と1日の安値をつけました。日経平均はまもなく27円安まで値を戻しましたがプラス圏に浮上することはできず再びやや下げ幅を広げると前場を54円安で終えました。日経平均は後場に入って再び下げ幅を160円超まで広げる時間帯がありましたが、引けにかけて再び下げ幅を縮めると結局42円安と小安く取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆3409億円となりました。
東証33業種はゴム製品やサービス業、電気・ガス業など16業種が上昇しました。一方で銀行業や保険業、パルプ・紙など17業種が下げています。なお、東証の規模別株価指数は小型株指数が0.3%高、中型株指数が0.2%高と上昇しましたが、大型株指数は0.4%安と大型株が軟調な1日となりました。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は下落した銘柄が多くなりました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が3%近く下げたほか、三菱UFJ(8306)と三井住友(8316)がともに3%超下げ、みずほ(8411)も2%近く下げています。その他任天堂(7974)、東海カーボン(5301)、トヨタ自動車(7203)、武田薬品(4502)がいずれも下落しました。一方でファーストリテイリング(9983)と日本郵政(6178)が小幅に上昇しました。
材料が出たところでは、大幅な業績予想の下方修正や当面のM&A中止を発表したRIZAPグループ(2928)に売りが殺到し1日値がつかずのストップ安となりました。一方で金属加工機械メーカーのアマダホールディングス(6113)が堅調な決算と業績予想の上方修正、および自社株買いの実施を好感し11%超の大幅高となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は1日を通してマイナス圏での値動きとなり昨日に続いて戻りの鈍さが目立った1日でした。業種別に見るとサービス業、電気・ガス業、陸運業などの内需ディフェンシブセクターが買われた一方で金融や海運などの景気敏感セクターが売られています。引き続き下方向への警戒感をやや強めに持ちながらマーケットに臨みたい状況だと考えます。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)