【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 25635.01 △173.31 (11/6)
NASDAQ: 7375.96 △47.11 (11/6)
1.概況
米国市場はこのところ下げが目立っていた一部の銘柄に値ごろ感からの買いが入り上昇しました。小幅に下げて始まったダウ平均は下げ渋ると直ぐにプラスに転じ上げ幅を広げ昼過ぎに150ドル高程度まで買われました。その後一旦上げ幅を縮め20ドル高程度まで弱含みましたが、取引終盤に持ち直すと引けにかけて一段高となり結局173ドル高の25,635ドルと続伸し高値圏で取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も47ポイント高の7,375ポイントと3日ぶりに反発しています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでも素材と資本財・サービスが1%を超える上昇となっています。
4.個別銘柄動向
このところ大きく水準を切り下げていたIBM(IBM)とキャタピラー(CAT)に値ごろ感からの買いが入り2%を超える上昇となりました。また、決算発表後に2日続けて大幅な下げとなったアップル(AAPL)も1%余り上昇しています。さらに決算が市場予想を上回ったドラッグストアのCVSヘルス(CVS)も6%近く上げています。決算で利益が市場予想を上回った後発薬大手のマイラン(MYL)も急伸し16%余り上げています。一方で決算で10-12月期に北米での需要が弱まるとの見通しを示したことでホテル大手のマリオット・インターナショナル(MAR)が5%余り下げています。アパレル大手のラルフ・ローレン(RL)も決算で利益率が低下する見通しを示したことで6%以上下げました。ニューヨーク・タイムズ(NYT)は目標株価の引き下げを受けて4%近く下落しています。
5.為替・金利等
長期金利は0.02%高い3.22%となりました。ドル円は113円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか午後にも大勢が判明するとみられる米中間選挙の結果に対するマーケットの反応が注目されます。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)