このレポートのまとめ

  1. コカ・コーラ(KO)の決算は予想を上回った
  2. KLAテンコア(KLAC)の決算は予想を上回った
  3. ゼネラル・エレクトリック(GE)の決算は予想を下回った
  4. ウェースト・マネージメント(WM)の決算は、まちまちだった
  5. ファイザー(PFE)の決算は、まちまちだった
  6. フェイスブック(FB)の決算は、まちまちだった
  7. スポティファイ(SPOT)の決算は、まちまちだった
  8. シェイクシャック(SHAK)の決算は、まちまちだった
  9. スターバックス(SBUX)の決算は良かった
  10. アップル(AAPL)の決算は、まちまちだった

■コカ・コーラ(KO)

コカコーラ(ティッカーシンボル:KO)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想55セントに対し58セント、売上高が予想82億ドルに対し82.4億ドル、売上高成長率は前年同期比-9.2%でした。なおコカコーラはボトラー網を再編成しているのでそれが-13%分売上高成長率を押し下げています。

オルガニックな成長率は+6%でした。うちシロップは+4%(但し出荷のタイミングがたまたま決算の〆との絡みで下駄を履いています)、値上げが+2%、ケース・ボリュームが+2%でした。

2018年のEPSは予想2.07ドルに対しこれまでのガイダンス2.06~2.10ドルが堅持されました。オルガニックな売上高成長率は少なくとも+4%を見込んでいます。

コカコーラ(KO)日足チャート
出所:トレードステーション

■KLAテンコア(KLAC)

KLAテンコア(ティッカーシンボル:KLAC)の第1四半期(9月期)決算は一株利益(EPS)が予想2.21ドルに対し2.46ドル、売上高は予想10.7億ドルに対し10.9億ドル、売上高成長率は前年同期比+12.8%でした。

第2四半期は予想2.23ドルに対し、新ガイダンス2.02~2.34ドルが、売上高予想10.8億ドルに対し新ガイダンス10.3~11.1億ドルが提示されました。グロスマージン・ガイダンスは63.5~64.5%を見込んでいます。

2019年度上半期の出荷は2018年下半期の出荷より若干多いと見込んでいます。ウエハー製造装置への需要は健全です。エンド・マーケットが多様化していること、顧客が様々なイノベーションを実現しており、それによって需要が喚起されていること、規律ある設備投資計画などがそう考える理由です。

中国におけるモメンタムは今後も継続すると見ています。

サービスのビジネスは長期では二桁成長を続けると見ています。

2019年3月6日にインベスター・デーを開催します。

KLAテンコア(KLAC)日足チャート
出所:トレードステーション

■ゼネラル・エレクトリック(GE)

ゼネラル・エレクトリック(ティッカーシンボル:GE)の第3四半期は一株利益(EPS)が予想20セントに対し14セント、売上高が予想300.8億ドルに対し295.7億ドル、売上高成長率は前年同期比-3.6%でした。

発電部門の受注は前年比-18%の66億ドル、売上高は-33%の57億ドル、利益は-6億ドル、マージンは-11%でした。

リニューアブル・エナジー部門の受注は-3%の29億ドル、売上高は+15%の29億ドル、利益は前年比-72%の1億ドル、マージンは2.1%でした。

ジェットエンジン部門の受注は+35%の91億ドル、売上高は+12%の75億ドル、利益は+25%の17億ドル、マージンは22.3%でした。

石油・天然ガス部門の受注は±0%の58億ドル、売上高は+7%の57億ドル、利益は+18%の2億ドル、マージンは4.4%でした。

ヘルスケア部門の受注は±0%の51億ドル、売上高は±0%の47億ドル、利益は+2%の9億ドル、マージンは18.3%でした。でした。

ゼネラル・エレクトリックは配当をこれまでの四半期ごとに12セントから1セントに減配します。

GEは発電部門を1) ガス・タービンのビジネスと2) それ以外のビジネスに分離します。

決算カンファレンスコールでは株式の公募の予定はないことが説明されました。

アルストーム買収に絡む暖簾代の償却に関し、米国証券取引委員会(SEC)の調査が入っています。保険部門に関しては新しいニュースはありませんでした。

GEキャピタルに関しては追加で支援する必要があるかもしれないというコメントでした。

工業部門利益は-23%でした。うち-17%はオルガニックでした。

発電部門は220億ドルの特別損を計上する見込みです。内訳は発電が190億ドル、送電線が30億ドルです。

ゼネラル・エレクトリック(GE)日足チャート
出所:トレードステーション 

■ウェースト・マネージメント(WM)

ウェースト・マネージメント(ティッカーシンボル:WM)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想1.11ドルに対しドル1.15、売上高は予想38.5億ドルに対し38.2億ドル、売上高成長率は前年同期比+2.9%でした。

2018年のEPSは予想4.07ドルに対し新ガイダンス4.13~4.15ドルが提示されました。旧ガイダンスは4.05~4.10ドルでした。修正EBITDA予想42億ドルに対し新ガイダンス42から42.2億ドルが提示されました。

ゴミの処理量は計画よりも常に多かったです。逆にリサイクル市場は計画を下回り続けました。

第4四半期は第3四半期よりさらに成長が加速すると見られます。また2019年の見通しも明るいです。

ウェースト・マネージメント(WM)日足チャート
出所:トレードステーション

■ファイザー(PFE)

ファイザー(ティッカーシンボル:PFE)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想75セントに対し78セント、売上高が予想135.3億ドルに対し133億ドル、売上高成長率は前年同期比+1.0%でした。

2018年のEPSは予想2.99ドルに対し新ガイダンス2.98~3.02ドルが提示されました。売上高は予想541.6億ドルに対し新ガイダンス530~537億ドルが提示されました。

売上高ガイダンスが下がった主な理由はSIP(Hospira Sterile Injectable Pharmaceuticals)の品不足と為替要因です。

ファイザー(PFE)日足チャート
出所:トレードステーション

■フェイスブック(FB)

フェイスブック(ティッカーシンボル:FB)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想1.44ドルに対し1.76ドル、売上高が予想138.2億ドルに対し137.3億ドル、売上高成長率は前年同期比+32.9%でした。

費用は+53%の79.5億ドルでした。

営業マージンは42%でした。前年同期は50%でした。

営業キャッシュフローは74.96億ドルでした。前年同期は61.28億ドルでした。フリー・キャッシュフローは41.53億ドルでした。前年同期は43.73億ドルでした。

今期の税率は13%でした。前年同期は10%でした。

設備投資額は33.4億ドルでした。

デイリー・アクティブ・ユーザー(DAU)は+9%の14.9億人でした。

マンスリー・アクティブ・ユーザー(MAU)は+10%の22.7億人でした。

広告売上高に占めるモバイル比率は92%でした。これは前年同期の88%から上昇しました。

ユーザー単価(ARPU)は米国・カナダが27.61ドル、欧州が8.82ドル、アジア太平洋が2.67ドル、その他が1.82ドルでした。

第4四半期の売上高は前回よりも5~9%程度成長率が落ちると見ています。つまり第4四半期の売上高成長率は+24~28%になるということです。コンセンサス予想は+27%です。

 

フェイスブック(FB)日足チャート
出所:トレードステーション

■スポティファイ(SPOT)

スポティファイ(ティッカーシンボル:SPOT)の第3四半期決算は一株利益(EPS)が予想-0.30ユーロに対し0.23ユーロ、売上高が予想13.4億ユーロに対し13.5億ユーロ、売上高成長率は前年同期比+31.0%でした。

売上高の内訳はプレミアム・サブスクライバー売上高が+31.0%の12.1億ユーロ、広告売上高が+30%の1.42億ユーロでした。

営業利益は前年同期比+49%成長の3.42億ユーロでした。グロスマージンは25.3%でした。

営業赤字は600万ユーロでした。ガイダンスは赤字の9000万ユーロから1000万ユーロでした。

営業キャッシュフローは8000万ユーロでした。フリー・キャッシュフローは3300万ユーロでした。

プレミアム・サブスクライバーは8700万人でした。これはガイダンスの8500~8800万人の中値より若干良かったです。前年同期比で+40%でした。

ファミリー&スチューデント部門の成長がけん引しました。顧客離反率は90ベーシスポイント改善しました。

マンスリー・アクティブ・ユーザーは+28%の1.91億人でした。これはガイダンスの1.88~1.93億人の中値より少し良かったです。南米、新興国などの成長が顕著でした。

広告モデルのマンスリー・アクティブ・ユーザー(MAU)は1.09億人、前年同期比+20%でした。

ユーザー単価(ARPU)は4.73ユーロでした。これは前年同期比で-6%でした。これは第2四半期の-12%から改善しました。

第4四半期の売上高は予想14.9億ユーロに対し、これまでのガイダンス13.5~15.5億ユーロが堅持されました。売上高成長率は+18~35%を見込んでいます。

営業利益ガイダンスはこれまでの「1億ユーロから2000万ユーロの赤字」を改め、「3500万ユーロの赤字から1500万ユーロの黒字」に引き上げられました。

MAUガイダンスは1.99~2.06億人が提示されました。これは前年同期比+24~29%成長です。プレミアム・サブスクライバー数は9300~9600万人が提示されました。これは前年比+30~36%です。

グロスマージン・ガイダンスは50ベーシスポイント引き下げられ、24.0~26.0%になりました。

スポティファイ(SPOT)日足チャート
出所:トレードステーション

■シェイクシャック(SHAK)

シェイクシャック(ティッカーシンボル:SHAK)の第3四半期決算はEPSが予想13セントに対し21セント、売上高が予想1.17億ドルに対し1.2億ドル、売上高成長率は前年同期比+26.5%でした。

売上高の内訳は自社店舗売上高が1.16億ドル、ライセンシング・フィーが377万ドルでした。

営業費用では食材が売上高の28.2%(前年同期は28.3%)、人件費が27.0%(同26.1%)、間接費が11.0%(同9.7%)でした。

既存店売上比較は-0.7%でした。予想は+1%でした。

ノンGAAP営業利益は+20.7%の2990万ドルでした。ノンGAAP営業利益マージンは25.8%でした。

2018年の売上高は予想4.52億ドルに対し、新ガイダンス4.5~4.52億ドルが提示されました。

既存店売上比較ガイダンスはこれまでの0%から+1.0%が堅持されました。

本年度中に33から34の米国内自社店舗をオープンする予定です。また14~16のフランチャイズ店舗をオープンします。

2019年度に関しては米国内自社店舗は36から40店舗をフランチャイズは16~18店舗を見込んでいます。

シェイクシャック(SHAK)日足チャート
出所:トレードステーション

■スターバックス(SBUX)

スターバックス(ティッカーシンボル:SBUX)の第4四半期(9月期)決算はEPSが予想60セントに対し62セント、売上高が予想62.8億ドルに対し63億ドル、売上高成長率は前年同期比+10.6%でした。

営業利益は9.57億ドルでした。これは前年同期比-6%でした。

営業マージンは15.2%でした。前年同期は17.9%でした。

グローバル既存店売上比較は+3%でした。うち値上げは+4%、来店客は-1%でした。

米州の既存店売上高は+4%でした。うち値上げは+5%、来店客は-1%でした。

中国アジア太平洋は+1%でした。うち値上げは+2%、来店客は-1%でした。

欧州中東アフリカは+2%でした。うち値上げは+2%、来店客は±0%でした。

今期新規オープンした店舗数は604でした。現在の店舗数は米州自社店舗が9684、ライセンス店舗が7770、中国アジア太平洋自社店舗が5159、ライセンス店舗が3371、欧州中東アフリカ自社店舗が490、ライセンス店舗が2830でした。

2019年度のEPSは予想2.63ドルに対し新ガイダンス2.61~2.66ドルが提示されました。売上高は予想261.6億ドルに対し新ガイダンス260~264.5億ドルが提示されました。グローバル既存店売上比較は3~5%のレンジの下のほうになると見ています。

グローバルに2,100店舗をオープンする予定です。

スターバックス(SBUX)日足チャート
出所:トレードステーション

■アップル(AAPL)

アップル(ティッカーシンボル:AAPL)の第4四半期(9月期)決算はEPSが予想2.78ドルに対し2.91ドル、売上高が予想615.5億ドルに対し629億ドル、売上高成長率は前年同期比+19.6%でした。

四半期配当は一株当たり73セントとします。

グロスマージンは38.28%でした。営業マージンは25.62%でした。

iPhone出荷台数は予想4800万台に対し4690万台(前年比±0%)でした。iPhone売上高は371.9億ドルでした。iPhone平均販売単価は+28%の793ドルでした。これは予想より高かったです。

iPad出荷台数は970万台(前年比-6%)でした。売上高は40.9億ドルでした。

Mac出荷台数は530万台(前年比-2%)でした。売上高は74.1億ドルでした。

サービス売上高は+17%の99.8億ドルでした。予想は103億ドルでした。

地域別では米州が+19%の275億ドル、欧州が+18%の154億ドル、中国が+16%の114億ドル、日本が+34%の52億ドル、その他が+22%の34億ドルでした。

第1四半期の売上高は予想928.8億ドルに対し新ガイダンス890~930億ドルが提示されました。グロスマージンは予想38.6%に対し新ガイダンス38.0~38.5%が提示されました。

アップル(AAPL)日足チャート
出所:トレードステーション