【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 25317.41  ▼126.93 (10/22)
NASDAQ: 7468.63  △19.60 (10/22)

1.概況

米国市場は高安まちまちとなりました。買いが続かずダウ平均とS&P500株価指数は下落となりましたが、主力ハイテク株の一角に買いが入ったことでナスダック総合株価指数は反発しました。中国株の大幅高を受けて買いが先行し47ドル高でスタートしたダウ平均は取引開始直後に117ドル高まで上昇しましたが買いが続かずマイナスに転じると160ドル安程度まで下落しました。一旦持ち直し小幅にプラスとなる場面もあったダウ平均ですが上値が伸び悩むと再び下げ幅を広げ昼過ぎには208ドル安まで売られました。その後下げ幅を縮めたダウ平均は結局126ドル安の25,317ドルで取引を終え反落となっています。また、S&P500株価指数も11ポイント安の2,755ポイントと4日続落となりました。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は19ポイント高の7,468ポイントと4日ぶりに反発となりました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が下げました。そのなかでも金融が2%余り下落したほか、不動産とエネルギーも1%以上下げています。一方で情報技術と一般消費財・サービスが上げました。

4.個別銘柄動向

投資判断の引き上げを受けて半導体大手のインテル(INTC)が2%以上上昇しダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)も目標株価の引き上げを好感して6%近く上げています。また、自動車部品部門の売却を発表した自動車大手のフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCAU)も非中核事業の分離による経営の効率化などへの期待から4%近く上げています。一方で決算が市場予想を下回る減収減益となった玩具大手のハズブロ(HAS)が3%以上下げました。資源開発のハリバートン(HAL)も2018年10-12月期の1株利益の見通しが市場予想に届かなかったことで3%余り下げています。

5.為替・金利等

長期金利は変わらずの3.19%となりました。ドル円は112円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場でダウ平均が三桁の下げとなったことから下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の22,500円や200日移動平均線(昨日時点で22,498円)を維持できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)