売り残高
売り残高とは、
信用取引
信用取引信用取引とは、投資家が証券会社からお金や株を借りて、株式取引を行う方法です。信用取引を利用することで、投資家は自分の持っている資金以上の金額で株を買ったり、まだ所有していない株を売ったり(空売り)する...
において信用売り(
空売り
空売り空売りとは、株式やその他の金融商品が将来価格が下がると予想される時に利益を得るための取引手法です。投資家は、まず信用取引などを利用することで証券会社から現物株式を借りて、現在の市場価格で売ります。その...
)を行った際に、所定の期限内にまだ決済(買い戻しまたは
現渡
現渡現渡とは、信用取引で売建てた株式と同じ銘柄の現物株を差し出すことで返済する決済方法です。
具体的には、投資家が信用取引で売り出した株式と同じ銘柄の現物株式を保有している場合、その現物株式を証券会社に...
し)されていない
株式
株式株式とは、企業が資金を調達するために発行する証券の一種であり、これを購入することで投資家はその企業の所有権の一部を持つことになります。株式を保有することで、投資家は企業の利益の一部を配当として受け取る...
の残高を指します。この期限は、
制度信用取引
制度信用取引制度信用取引とは、信用取引の一種で、証券取引所により品貸料の金額や弁済の期限などが決められている信用取引を指します。これに対して、証券会社が個々に品貸料の金額や弁済の期限を定めているものを一般信用取引...
では通常6ヶ月、
一般信用取引
一般信用取引一般信用取引は、1998年12月に導入された信用取引の形態で、投資家と証券会社間で金利、品貸料(逆日歩)、返済期限などの取引条件を自由に決定できます。
制度信用取引は取引所の規則に従い、対象銘柄は制...
では
証券会社
証券会社証券会社とは、株式や債券などの有価証券の売買を仲介する金融機関のことです。個人や法人の投資家が証券を売買する際に、証券会社はその取引を円滑に行うためのプラットフォームを提供します。
具体的には、証券...
と顧客間の合意に基づく期間となります。
信用売りは、株価が下落すると利益を得られる取引であるため、売り残高が多いということは、株価が下がると考えている投資家が多いことを意味しています。売り残高は「信用売り残」「借株残」とも呼ばれ、投資家が市場の動向に対する見解を判断するのに役立つ指標となります。