アラサー夫婦の「はるあきさん」は、職場の上司の勧めで知識ゼロから投資をスタートし、インデックスファンドの積立投資と高配当株への投資を中心に資産形成に取り組み、5年で年間配当50万円を達成しています。おふたりに高配当株投資で成功する極意と今後の目標などをうかがいました。

●はるあきさんプロフィール●
はるさん(31歳)、あきさん(30歳)のご夫婦。5年前に投資を開始し、家計管理に加えて、高配当株投資とインデックス投資を中心とした資産運用を実践。年間配当金50万円を達成し、現在は月10万円の配当収入を目標に投資を継続中。人気のInstagramでは、投資初心者にもわかりやすいお金と投資に関する情報を発信中。2023年11月にスタートした、はるあきさん主宰のオンラインのマネースクール「WealMy」の累計受講生は220人を超える。

NISA口座で月々1,000円の積立投資からスタート

――おふたりが投資を始めたきっかけを教えてください。

あきさん 投資を始めたきっかけは、会社の上司から「NISA制度は絶対に活用したほうがいいよ」と勧められたことです。当時、私の給料は手取りで17万円くらいだったのですが、上司は投資で私の給料の3倍くらいの利益を得ていました。

その頃は働くことでしかお金は稼げないし、増やせないと考えていたので、「投資を知っているかどうかで、お金を増やせるかどうかに差がつくんだ!」と、とても悔しい気持ちになりました。「本気で投資を学ばなければいけない」と考え、それをはるにも伝えて「一緒に勉強しよう!」と決めました。

 

――投資資金はどのように用意されたのですか? また、どのように勉強や情報収集をされたのでしょうか?

はるさん 将来、2人で世界一周旅行をしたいという夢があって、そのために1000万円貯める目標を持っていました。その資金があったので、そのうちの300万円~500万円くらいは投資に回せるかなと考えて始めました。

最初に投資したのは、世界の株式に分散投資する全世界株式型の投資信託や、米国の代表的な指数であるS&P500に連動することを目標としているインデックスファンドです。本当に投資について何も知らなかったので、初心者向けの投資の本やYouTubeなどで勉強したのですが、その多くがNISA口座で全世界型やS&P500のインデックスファンドを積み立てることを紹介していたので「そこからやってみようかな」という感じで始めました。

当時は僕もあきも「投資は怖いもの」や「ギャンブルみたいなもの」と考えていたので、まずは「つみたてNISA」で月々1000円から積み立てることから始めて、徐々に金額を増やしていきました。

あきさん 私たちは2人とも慎重派で、その頃は「お金を減らしたくない」という気持ちがとても強かったんです。初めて投資した1000円が999円になっただけで、ものすごくショックを受けて、何度もスマホでチェックしてしまいました…。

――5年前(2021年)は、まだコロナ禍が続いていた時期でした。社会情勢なども含めて投資を始めることに心配はありませんでしたか?

はるさん ニュースなどで、コロナ禍で株価が下がったということは見聞きしていましたが、「とりあえず始めてみよう」という気持ちの方が強かったですね。とはいえ、コロナとは関係なく、最初は普通に不安で「急に値下がりしたらどうしよう…」ととても心配していました。

ですが、3ヶ月、半年と積立投資を続けるなかで1,000円が1,050円に増えるという経験をし、「増える時には増えるんだな」という実感が湧いてきました。値動きにも徐々に慣れていきました。当時の「つみたてNISA」は、月々の積立金額の上限が3万3333円だったのですが、「積立金額の上限までがんばってみようか」という話をして、投資金額を増やしていきました。

新NISAの「成長投資枠」は日本の高配当株をメインに投資

――2024年1月にスタートした新NISAはどのように活用していらっしゃいますか?

はるさん 新NISAは、それぞれのNISA枠の上限(最大1800万円)をどんどん埋めていきたいと考えています。「つみたて投資枠」は、2人とも「全世界株式型」のインデックスファンドと米国の代表的な指数である「S&P500」に連動することを目標としたインデックスファンドを月5万円ずつ積み立てています。成長投資枠については、日本の高配当株が好きなので、それをメインに投資しています。高配当株は2人で同じ銘柄を買うことはせず、例えば通信関連銘柄ならば、どちらかがNTT(9432)を保有しているなら、一方はKDDI(9433)を保有するというかたちで投資しています。

――はるあきさんはいつ頃から現在のような投資戦略になったのでしょうか? また、保有銘柄数や銘柄選びのポイントについても教えてください

はるさん 2021年のはじめくらいに高配当株投資を始め、最初の1~2年は勉強のために1万円や2万円など少額から買い始めました。本格的に高配当株への投資をスタートしたのは2023年からです。‎高配当株の保有銘柄数は80銘柄以上ありますが、少額で投資した銘柄もあるので、主力銘柄といえるものは20~30銘柄だと思います。

銘柄選びで一番重視しているポイントは、配当金をどれだけ増やしているかという増配率です。過去にどのくらい増配を行ってきたかと、今後の増配の方針をチェックして、今後も増配を続けることが期待できる銘柄に多く資金を入れています。もちろん、連続増配を続けているだけでも素晴らしいことだと思うのですが、過去何年間増配を続けているのか、どのくらいの割合(率)で配当金を増やしているのかに注目しています。

2022年4月に東京証券取引所の市場再編が行われたことを機に、企業に価値向上が求められるようになり、株主還元を強化する流れができています。それもあって、直近5年くらいを目安に、最低でも毎年平均で5%程度増配している企業を選んでいます。

「増配銘柄」なら今後の企業と利益の成長が期待できる!

――単に「高配当」な銘柄ではなく、「増配」を続けている銘柄を選んでいるのですね。

はるさん はい。「増配銘柄」というのは、自分のなかでも大きな「気づき」だったと思います。いろいろと勉強していくなかで、最初は配当利回りが高い「高配当」銘柄に注目しました。ですが、実際に何十もの銘柄に投資してみると、利益を伸ばしていける企業は配当金も増やしていける傾向があることに気づいたんです。そこから利益を伸ばし、成長していける会社は、配当金を増やし続けられることに気づき、「増配率」に注目するようになりました。

さらに、日本を代表するような企業で、盤石なビジネス基盤を持っている企業こそが、利益を伸ばし、配当金も増やし続けられるということを投資を通じて実感したこともあり、高配当の小型株から、三菱商事(8058)や三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)のような大型株への投資に比重を高めていきました。

 

情報発信では「これなら自分にもできそう」と感じてもらえることを意識

――Instagramで情報発信をされていますが、その際に心がけていらっしゃることや、モチベーションを保ち続けるコツがあれば教えてください。

あきさん おかげさまで、現状13万人の方にフォローしていただいています。情報発信では、投資初心者の方にも「わかりやすい」と感じていただける情報を楽しく届けることを意識しています。私たちがお金のことを学んだ時には、本を読んでいても難しくて意味がわからない用語がいろいろありました。そのため、「お金=難しい」というイメージがあったことも確かです。ですが、お金のことは1日も早く学んだほうがいいし、1日でも早く投資を始めたほうがいいと考えています。

私たちが知識ゼロから始めた経験を活かして、同じような立場の方が「わからないな」と思いそうなことをわかりやすく説明して、「これなら自分でもできそう」とか「ちょっと楽しいな」と感じてもらえるといいなと思っています。

はるさん フォロワーさんからDMで「はるあきさんのおかげでNISAでの積立投資を始められました」と言っていただけたりすると、本当に嬉しいし、ありがたいと感じますね。それが励みになって「これからも頑張ろう」と思います。それがモチベーションにつながっていると思います。インスタでの情報発信を始めたばかりの頃は、なかなか見てもらえませんでした。フォロワー数が1万人になるまでは、1年くらいかかったと思います。当時は投稿のクオリティが低かったので、見てもらえなくて当然で、「誰にも届いていないんだ…」と思う時もありました。

それでも地道にコツコツ続けていたら、時々投稿がヒットしてフォロワーさんが増えるようになったんです。それもあって定期的に投稿することを決め、内容も少しずつブラッシュアップしていきました。今でも「とてもわかりやすかったです」と言ってくださる方がいると、「もっとお役に立てるようにするには、どうしたらいいだろう?」と考えるのが楽しくて続けています。

>> >>【後編】「30代夫婦、10年後で年間120万円の配当金を目標に!忙しくても1日30分でチェックできる、無理のない銘柄選びと資産管理」近日公開予定

取材・文/大山弘子
企画・編集/マネクリ編集部(宮本沙織、西條玄香)

※本内容は2026年4月に行ったインタビューを編集し掲載しました。
※本内容は、個人の経験に基づく見解であり、当社の意見を表明するものではありません。
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。