1.概況
本日の日経平均は29円安の2万2764円と小幅に反落しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数も下落しましたが東証2部指数は小幅に上げています。昨日の米国市場でダウ平均が上昇したことを受け、日経平均は77円高の2万2871円と続伸して寄り付きました。日経平均は寄り付き後も概ね堅調に推移し、一時は上げ幅が130円を上回る場面がありました。前場を69円高で終えた日経平均は後場寄りから上げ幅を縮めると13時過ぎにはマイナスに転じました。しかし下値模索の展開とはならず小幅なマイナス圏での推移が続きました。再び小幅なプラス圏に浮上する場面もあった日経平均ですが、結局29円安と小幅に反落して取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆1958億円となりました。東証33業種は3%近く上昇した石油石炭製品や鉱業のほか、海運業や機械などの15業種が上昇しました。一方でパルプ・紙や電気・ガス業、食料品など18業種が下げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が1.1%高となったほか、任天堂(7974)、三菱UFJ(8306)、東京エレクトロン(8035)、三井住友(8316)が上昇しました。一方でトヨタ自動車(7203)、ファーストリテイリング(9983)、資生堂(4911)、ソニー(6758)、東海カーボン(5301)が下落しました。中でも資生堂は5%近い大幅安となっています。材料が出たところでは、外食や食品販売などを手がけるイートアンド(2882)が10%超の大幅安となりました。公募増資を発表したことが嫌気されました。一方で4-6月の営業利益が前年同期から大きく増えた間仕切メーカーの小松ウオール工業(7949)は4%近く上昇しています。
【VIEW POINT: 明日への視点】
一時は130円超上昇した日経平均ですが、利益確定売りに押される格好で小幅に反落しました。来週半ばからの日本企業の決算発表本格化まではやや材料難といったところです。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)