NYダウ: 24715.09  △1.11 (5/18)
NASDAQ: 7354.34  ▼28.13 (5/18)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
先週末の米国市場は17日から始まった米中貿易交渉の行方を見極めたいとして様子見となるなか小幅に高安まちまちとなりました。ダウ平均は一日を通して前日終値を挟んで小幅に揉み合う展開となり結局1ドル高の24,715ドルとほぼ横ばいで取引を終えています。一方でS&P500株価指数が7ポイント安の2,712ポイントと続落となったほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も28ポイント安の7,354ポイントと続落となっています。

2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち金融やエネルギー、生活必需品などの6業種が下げました。一方で資本財・サービスやヘルスケア、素材などの5業種が上げています。

4.個別銘柄動向
導体製造装置大手のアプライドマテリアルズ(AMAT)が8%以上下げました。2-4月期決算は市場予想を上回ったものの、5-7月期の業績見通しが市場予想に届かなかったことが嫌気されました。こうしたなか他の半導体関連株も安く、インテル(INTC)やマイクロン・テクノロジー(MU)が2%以上下げ、インテルはダウ平均構成銘柄で下落率トップとなっています。また、決算が赤字となり、通期の1株利益見通しを下方修正した食品のキャンベル・スープ(CPB)が急落し12%以上下げています。目標株価の引き下げが相次いだ百貨店のノードストローム(JWN)も急落し10%余り下げています。一方で利益の見通しを上方修正した農業機械大手のディア(DE)が6%近く上げています。さらにスウェーデンのモバイル決済会社の買収を発表した米決済サービスのペイパル・ホールディングス(PYPL)が2%高となったほか、飲食店などの検索・評価サイトを運営するイエルプ(YELP)も投資判断と目標株価の引き上げを受けて3%近く上げています。

5.為替・金利等
長期金利は0.06%低い3.05%となりました。ドル円は110円台後半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
先週末の米国市場が小幅に高安まちまちとなったことから本日の日本市場も小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の23,000円を試すような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)