1.概況
本日の日経平均は8円高の2万3816円と小幅に上昇しました。TOPIXやJPX日経400も小幅に上昇したほか、東証2部指数は1.3%高、新興市場のマザーズ指数は2.7%高とそれぞれ大きく上昇しました。先週末の米国市場で主要指数は上昇しましたが、週末に米政府機関の一部閉鎖が決まり不透明感が強まったこともあり日経平均は10円安の2万3797円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後にわずかなプラスに転じる画面もありましたがすぐに再びマイナス圏に沈むと下げ幅を広げ、一時は110円安まで値を下げました。その後盛り返し前場を36円安で終えた日経平均は後場に入ると再びやや下げ幅を広げましたが、引けにかけて持ち直し結局小幅高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆3823億円となりました。東証33業種はゴム製品やその他金融業、証券商品先物など20業種が上昇しました。一方で海運業や非鉄金属、鉄鋼など13業種が下げました。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップの任天堂(7974)が小幅に上げたほか、ソニー(6758)、ソフトバンクグループ(9984)、ファナック(6954)もそれぞれ上昇しました。一方でトヨタ自動車(7203)、三菱UFJ(8306)、三井住友(8316)、みずほ(8411)が下げています。材料が出たところでは、新株予約権の無償割当を発表したフージャースホールディングス(3284)が18%超の大幅安となりました。一方でオフィス家具を手がけるくろがね工作所(7997)がストップ高となりました。今期の営業利益予想を前期比2.2倍と発表したことが好感されました。また、求人サイトの運営などを手がけるリブセンス(6054)も一時ストップ高となり終値でも17%超の大幅高となりました。2017年12月期の業績が従来の予想よりも上振れて着地したとの見込みを発表したことが好感されました。
【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均はほぼ横ばいでしたが、東証2部指数やマザーズ指数が大幅高となりました。今週は明日のお昼頃に結果発表が行われる日銀の金融政策決定会合や、25日に行われる欧州中央銀行(ECB)の政策理事会、26日の米GDP速報値の発表などが注目材料と言えそうです。また、今週から3月決算の日本企業の第3四半期の決算発表が本格化します。日本企業の業績は全体として好調に推移していると見られますが、業績予想の上方修正がどの程度出てくるか注目されます。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)