1.概況
本日の日経平均は61円安の2万3788円と4日ぶりに反落しました。東証2部指数も下落しましたが、TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数は上昇と主要指数は高安まちまちでした。昨日の米国市場で主要指数が史上最高値を更新しましたが、日経平均は昨日までの3営業日で1,000円以上上昇していたこともあり17円安の2万3832円と小安く寄り付きました。日経平均は寄り付き後に小幅なプラスに転じましたが上値は重く、再びマイナスに転じるとその後は下げ幅を広げました。前場を53円安で終えた日経平均は、後場に入ってやや下げ幅を縮めましたがプラスに転じることはできず結局61円安で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆7931億円となりました。東証33業種は石油石炭製品や鉱業、パルプ・紙など21業種が上昇した一方で食料品や精密機器、化学など12業種が下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップの任天堂(7974)や三菱UFJ(8306)、トヨタ自動車(7203)、三井住友(8316)、ファナック(6954)、みずほ(8411)がいずれも1%から2%台の上昇と堅調だった一方で、ソニー(6758)、ソフトバンクグループ(9984)、東京エレクトロン(8035)、SBI(8473)は下げています。材料が出たところでは、個別指導塾を運営するリソー教育(4714)が8%超の大幅安となりました。昨日発表した第3四半期決算で9-11月の3ヶ月の営業利益が前年同期比1.4%の減益と冴えず、通期業績予想が達成できないのではとの懸念が出て売られたようです。また、クリスマス商戦が不調だったなどの理由から昨日業績予想の下方修正を発表した宝飾品販売のヨンドシーホールディングス(8008)も7.4%の大幅安となっています。一方で12月の既存店売上高が前年同月比5.8%増と堅調だったエービーシー・マート(2670)は2.5%高としっかりでした。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は4日ぶりに反落した一方でTOPIXなどは上昇と主要指数は高安まちまちでした。本日の大引け後にはエービーシー・マート、ローソン(2651)、イオングループ各社など小売企業の一角が決算発表を行いました。明日のマーケットの反応が注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)