NYダウ: 23557.99  △31.81 (11/24)
NASDAQ: 6889.16  △21.80 (11/24)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
先週末の米国市場は感謝祭の翌日で短縮取引となるなか、年末商戦が順調な滑り出しと伝わったことで上昇し、S&P500株価指数とナスダック総合株価指数が史上最高値を更新しました。ダウ平均は一時73ドル高となるなど一日を通して堅調に推移すると31ドル高の23,557ドルと反発して取引を終えています。また、S&P500株価指数が5ポイント高の2,602ポイントと反発し21日に付けた史上最高値を更新したほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も21ポイント高の6,889ポイントと4日続伸し、3日連続で史上最高値を更新しています。

2.経済指標等
11月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は53.8となり市場予想を下回っています。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち情報技術や素材、不動産などの7業種が上げました。一方で電気通信サービスや金融などの4業種が下げています。

4.個別銘柄動向
年末商戦が順調な滑り出しと伝わるなか百貨店のメーシーズ(M)やコールズ(KSS)、JCペニー(JCP)、スーパーのウォルマート・ストアーズ(WMT)、家電量販店のベスト・バイ(BBY)などの小売り株が堅調でした。また、27日にネット通販の年末商戦開始日とされるサイバーマンデーを控えアマゾン・ドット・コム(AMZN)も2%を超える上昇となり上場来高値を更新しています。さらに半導体大手のブロードコム(AVGO)が買収価格の引き上げを検討していると伝わったクアルコム(QCOM)が買われました。ブロードコムも2%を上回る上昇となっています。一方で21日に2018年1月期通期の業績見通しを下方修正した宝飾大手のシグネット・ジュエラーズ(SIG)は売り止まらず6%余りの大幅下落となっています。

5.為替・金利等
先週末の債券市場は感謝祭翌日で短縮取引となるなか長期金利は0.02%高い2.34%となりました。ドル円は111円台半ばで推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均がどこまで上値を伸ばせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)