NYダウ: 23439.70  △17.49 (11/13)
NASDAQ: 6757.60  △6.66 (11/13)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は税制改革の先行き不透明感が引き続き相場の重石となるなか出遅れ銘柄への買いを支えに小幅に上昇しました。取引開始直後に80ドル安近くまで売られたダウ平均ですが、持ち直すとしばらくしてプラスに転じその後は小幅高で推移しました。取引終盤に40ドル高近くまで買われる場面もあったダウ平均は引けにかけてやや上げ幅を縮めると結局17ドル高の23,439ドルと3日ぶりに反発して取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も6ポイント高の6,757ポイントと続伸となっています。

2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち公益事業や生活必需品、素材などの7業種が上げ、公益事業は1%を超える上昇となりました。一方でエネルギーや資本財・サービスなどの4業種が下げています。

4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄では、マクドナルド(MCD)が1%余り上昇したほか、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)も1%近く上げています。一方で10-12月期の配当を7-9月期から半減させると発表したゼネラル・エレクトリック(GE)が7%を超える下落となり、ダウ平均構成銘柄で下落率トップとなっています。また、トラベラーズ(TRV)も2%近く下げました。ダウ平均構成銘柄以外では、玩具大手のハズブロ(HAS)が買収を検討していると伝わったマテル(MAT)が20%余り上昇し急伸しています。ハズブロも6%近く上げています。さらに決算が市場予想を上回った食肉のタイソン・フーズ(TSN)も2%近く上げています。

5.為替・金利等
長期金利は変わらずの2.40%となりました。ドル円は113円台半ばで推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は外部環境に大きな動きがみられなかったことから小動きでのスタートとなりそうです。こうしたなか昨日に300円安で4日続落となった日経平均が押し目買いから下げ止まるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)