NYダウ: 21750.73  ▼274.14 (8/17)
NASDAQ: 6221.91  ▼123.20 (8/17)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は一部の冴えない決算やスペインのバルセロナでのテロ発生、経済政策を担当するコーン国家経済会議委員長の辞任が取り沙汰されトランプ政権の混乱が続いているとの見方が強まるなど悪材料が重なり大幅安となりました。40ドル安と下落して始まったダウ平均は一日を通して下げ幅を広げると274ドル安の21,750ドルと5日ぶりに反落しほぼ安値引けで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も123ポイント安の6,221ポイントと反落となっています。

2.経済指標等
8月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数は18.9と前月から低下したものの市場予想を上回っています。また、先週一週間の米新規失業保険申請件数も前週比1万2000件減の23万2000件となり市場予想を上回る改善となっています。一方で7月の米鉱工業生産指数は前月比0.2%上昇に止まり市場予想を下回りました。7月の米設備稼働率は前月と変わらずの76.7%となり市場予想と一致しています。7月の米景気先行指標総合指数も前月比0.3%上昇し市場予想と一致しました。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は11業種全てが下げました。そのなかでも情報技術や金融、資本財・サービスなどが2%近く下げています。

4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄全てが下げました。そのなかでも決算が減収減益となったことを受けて目標株価の引き下げが相次いだシスコシステムズ(CSCO)が4%安となりダウ平均構成銘柄で下落率トップとなっています。そのほかアップル(AAPL)やゴールドマン・サックス(GS)、ナイキ(NKE)、インテル(INTC)なども2%近く下げています。また、決算で採算が悪化し業績の見通しも市場予想に届かなかったウォルマート・ストアーズ(WMT)も1%を超える下落となっています。ダウ平均構成銘柄以外では決算で既存店売上高が大きく減少した女性向け衣料・雑貨のエル・ブランズ(LB)が大幅安となっています。一方で決算が大幅な増収増益だったアリババ集団(BABA)が買われ上場来高値を付けています。時間外では取引終了後に市場予想上回る決算を発表したカジュアル衣料大手のギャップ(GPS)が一段高となっています。

5.為替・金利等
長期金利は米政権の混乱や米国株安受け0.04%低い2.18%となりました。ドル円はさらに円高となり109円台半ばで推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株安と円高を受けて大きく下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の19,500円を維持できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)