サンプラザ中野くんだー!
先週の木曜日だ。東京ドームでロックバンド・ポリスを観たのだ。ポリスは1970年代半ばから1980年代半ばまで活躍したイギリスの3人組バンドだ。ボーカル・ベースが有名なスティングなのだ。ギターはアンディ・サマーズ。そしてドラムがスチュアート・コープランドだ。ヒット曲は多数ある。代表的なのは「みつめていたい」「ロクサーヌ」など。とにかく観たのだ。そしてかなり感動したのだよ。
実はスティングのソロコンサートは2度観たことがある。そして本人と会ったこともある。楽屋に行って挨拶をした。「初めまして、サンプラザ中野です」と言ったら「やぁ。ボクはブドーカン・スティングだよ」と返された。不意打ちを食らったので上手く笑えなかった。申し訳なかった。
そんなことはどうでもいいのだが、良いステージだった。本当に感動した。バックミュージシャンが一人もいなかった。つまり3人の音だけで1時間半くらいやり通したのだ。
最初から盛り上がったわけではない。席も遠かった。猛烈に好きなバンドというわけでもなかった。なので静かに聞いていた。でもだんだんはまっていった。終いには「このバンドは奇跡だ」とまで思った。リズム隊が強力なのだと、曲を重ねて行くにつれて思い知らされた。そしてこのシンプルなバンド編成が成り立っている理由を考え出した。そしてそして、スティングの声が第一の楽器なのだと気がついた。あの声があってあのアレンジがあるのだ、と。そうしたら深くはまってしまったのだ。
ロックでは演奏とボーカルは「戦いの位置関係にある」と思いこんできた。'70年代の楽器小僧が主導して始めるアマチュアバンドは大概そうだ。ボーカルなんて刺身のつま扱いなのだ。スティングが楽器も弾き歌を歌うという人だからできたスタイルなのか?でもスティングのソロコンサートはこんなにスリリングじゃなかった気がする。だから特にドラマーの力も大きいのだと思う。計算されているのだと思う。さすがに高学歴バンドである。このライブDVDは買いたいと思ったよ。もちろんBRを買うことになるのだと思う。
HD-DVDからあっという間に完全撤退を決めた東芝。これはベータのソニーが反面教師だったのだろうかなぁ?
サンプラザ中野くん
数々の爆発的ヒット曲を生み出してきた「爆風スランプ」で活躍。自身のホームページでも意外な側面を見ることができる。
http://www.sunplazanakano.com/