サンプラザ中野くんだー!

 9日に行って10日に帰ってきた。エンディングテーマを担当した映画「今日という日が最後なら、」のトークショーのために行った。上映前に柳監督とトークをした。面白かった。終演後、地元のNPOの方と路面電車を観に行った。ここ最近、富山といえば路面電車なのである。それは2006年の4月に開業した「富山ライトレール・ポートラム」なのである。

 もともと電車が走っていた。それが廃線となることになった。その軌道を利用して路面電車化したのである。今世界的に路面電車が注目されている。それは乗り降りが簡単であるからだ。鉄道だと駅が大がかりになる。ホームも高い。なので老人や障碍者にとって利用しやすいものではない。健常な大人にとっても迷路のような通路や階段の通過は結構な負担だろう。それから大がかりな鉄道は維持費も高い。もちろん新たに軌道を敷設するのも大変だ。しかし路面電車なら停車場も小さくてすむ。軌道も道の真ん中に作れる。バスのようにひょいひょい乗り降りできる。これは都市部の交通機関としてとても好都合な規格なのである。

 で、ポートラムだ。都電や札幌の市電のようなものと勝手に想像していた。古き良き風情がある、ってかんじをだ。しかし全く違っていた。はっきり言って美しい。モダンである。美的なのである。外観も内観もだ。とにかく近代的でスマートな乗り物であった。こんな素敵な乗り物が走れば、街も街の人も楽しくなると思う。上品な美人やイケメンが街に沢山いたら楽しいではないか。そんな感じなのだ。電停=路面電車の停車場も美しかった。じつは全てのデザインコンセプトは統一されているのだ。それにそぐわないものは一切排除されているのだそうだ。広告だって例外ではない。この美しさは徐々に市民にも訴求したのだそうだ。そしてどんどん利用者が増えてきているとのことである。利用者が増えているということは、街に人が増えてきたということなのだ。街が活気づいてきたということ。これが路面電車の効能なのだね。
 蓄電池を利用して、電線のない場所でも走れる路面電車。タイヤも装備していて、レールのないところでも走れる路面電車もこれからは出てくるのだそうだ。都市の住民の足としてより身近な路面電車。これから盛り上がるはずだ。
 株価も盛り上がって良かったよー。

サンプラザ中野くん
数々の爆発的ヒット曲を生み出してきた「爆風スランプ」で活躍。自身のホームページでも意外な側面を見ることができる。
http://www.sunplazanakano.com/