2012年以降、このコラムで何度かご案内した、「スバル」こと富士重工業(7270)の株価が、少し気になります。気になるといっても、上昇に向けてということではなく、天井ではないか?と気持ちに傾き始めています。
ただ、聞くところによると、米国での車の販売は快進撃が続いているようです。米国での2014年は、暦年販売として初めて50万台を上回る販売を達成し、6年連続で過去最高を更新。品薄状態になっているといった報道も聞きます、・・・すごいですよね。株価が6倍近くにまで上昇する理由があったわけですね。しかし、昨年12月に高値4,617円を付けたあとは調整が続いています。もみ合いですね。もみ合いといえば、それまでのトレンドを継続する「踊り場」として認識されることが多いわけですが、季節が変わるほど長くは続きません。もみ合いが何かのきっかけで下方に振れてしまうと、下げの深さによっては、あとあとになって「天井」だったと認識できるのです。
実は現在、同社株はそれを見極める正念場に差し掛かろうとしています。チャートの話をするのに、図表がないのは恐縮ですが、昨年9月以降の日足チャートを出せる方は是非ご覧になられてください。
株価は正直です。検証した結果をもとに堂々というわけではないですが、「やっぱり上がってた理由はそれなんだ!」とか、「だから上値が伸びなかったのね!」といったように、あとで材料って明確に理解できるようになります。

日足をみると、昨年12月高値4,617円の両サイドに小さな山があるようにみえます。三尊天井に少し似た動きにもみえますし、昨年12月高値を起点に三角もち合いを形成しているようにもみえます。ただ、いずれにしても、12/17安値と1/16安値を通るサポートラインを2/3から続いた陰線で下回ってしまいました。ほんとうに今も快進撃が続いているのなら、こんなに弱い動きになるのかどうか? 足もとは下げ渋っていますが、戻りが鈍い。
ここまでの動きだけでは、どうこうは判断できないのですが、ズドーンと下振れがあるような感じがいたします。所詮、チャートの動きだけを判断材料にした独り言なので、過信しないで欲しいのですが、警告ぐらいには思っていただけると幸いです。
もし当時、このコラムに出てきたことをきっかけにスバル株を買われ、まだ保有されている方がいらしたら、少し警戒が必要なのかもしれません。
一方、4,328円前後を強く上回る動きが出てくるようですと、それこそ眠りから覚め、株価に力が備わってきたことを意味します。4,328円というのは11/6の高値のことです。実はそこを中心にもみ合いを続けてきたわけで、その水準を超えることができれば大逆転です。厳しいかもしれませんが。

東野幸利

株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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