日本株がようやく目覚めてきました。「初動の勢い」や「初動の値幅」が将来のトレンドの大きさを決める、ともいわれますが、これだけ勢いがあると強気派も増えることでしょう。連騰で下値を買い逃した投資家は多いと思いますが、「誰も買わないときに買う勇気が必要」だと、振り返る人もいると思います。
そういった中でも、月足チャートは嘘を付かなかった、というのが、5月後半から今に至る私の安堵感につながっているわけです。今のところですが・・・・

さて、図表1は、東証マザーズ指数の日足の一目均衡表です。「トレンドに逆らうな」とよくいわれますが、遅行スパンが雲の下限にみあう水準、2月から3月上旬のもみ合い中心まで戻したこと(昨年からのボックス相場の中心でもある)、そのあたりを考えますと、上げ一服となりやすい。また、「指数算出以来・・・、過去最高・・・」などの言葉が出てくると、いったんお休みするものです。
ただ、株価は雲を上回り、中期トレンドの転換を示す新値10本足も陽転しましたので、上昇基調は続くと思います。この先、明らかな値幅調整があれば、750P前後ではないかと思います。一方、多少の小休止をいれながら転換線の上昇にそって、上値追いが続くとすればどうでしょう。「十字足に近い動き(青丸)」をトレンドの真ん中とし、920P程度まで上値余地ありとみます。ちょうど1月高値からの急落幅が、そのまま安値からの上昇幅に当てはまる動きになりますね。

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東野幸利

株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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