4/12(金)は4月限のオプションSQ日でした。SQとは、日経平均の先物取引やオプション取引を最終的に決済する価格のこと。先物取引とオプション取引の清算が重なるのがメジャーSQ、毎月あるオプション取引の決済日をマイナーSQと呼びます。
SQは、日経平均採用の225銘柄の寄り付き値の平均。SQ日の日経平均がSQにタッチしない事を「幻のSQ」と呼んでいます。4/12がそうでした。SQは「13,608.19円」、寄り付きは13,568円、高値13,568円、安値13,402円、終値13,485円、SQが高値から飛び出ています。なぜ、そんな現象が起こるのかといいますと・・・
いつもみている日経平均は、何か材料が出て買い気配や売り気配となっている銘柄も、前日の基準値で計算して表示してしまいます。なので、日経平均は値段が付いているのに、SQ値がなかなか決まらないこともしばしば。
SQ日に海外株高を要因に日経平均が高く寄り付いたのはいいけれど、寄り付き天井になると、上方に「幻のSQ」が生じやすい。逆に、SQ日に海外株安を要因に安く寄り付いたのはいいけれど、寄り付き底(あまりいわない表現)になると、下方に「幻のSQ」が生じやすいというわけです。上方に「幻のSQ」が出れば翌週の相場は軟調、下方に出れば翌週は軟調と、SQ日の直前になると、アノマリーとして、そうコメントする人が増えてきます。
実際はどうでしょうか?
2009年4月以降をみると、48回(先週末を含めない)のSQのうち、「幻のSQ」となったのは18回。そのうち、上方に「幻のSQ」が出たのは12回あります。12回中、翌週下げたのは7回でした。あくまでも2009年4月以降に限った傾向ではありますが、このようにみると、特段と強調するほど高い確率ではないようです。
しかし、下げるケースでは平均して1%程度(翌週のみ)下げていることや、2010年7月SQ後は8/31安値8,824円まで7.9%下げました。
2010年10月SQ後は11/1安値9,154円まで4.5%の下げ、2011年5月SQ後は6/17安値9,351円まで3.0%の下げ、2011年7月SQ後は11/25安値8,160円まで19.5%の下げにつながった経緯があります。市場参加者の記憶の中に新しく、アノマリーとして意識を高めやすい面もあるのでしょう。ただ、アノマリーも相場地合いのよりけりを考慮しないといけません。
セブン銀行(8410)は、セブン-イレブンの新規出店を中心に、ATM設置が月次ベースで順調に推移しているよう。自宅の近くにも4/26にセブン-イレブンがオープンします。
上場来高値は364円と現値(320円ぐらい)よりまだ上ですが、今の好地合いを追い風に高値更新狙い。国家戦略特区を通じて、都営交通の24時間運行などが実現しますと、カラオケに長居もするけれど、夜中でもATMはたくさんあった方が便利でしょうね。
東野幸利
株式会社DZHフィナンシャルリサーチ