海外勢からの外需関連への買い戻し?今日はコマツやファナックなどの機械株の強さが目立ちました。
チャート上では、コマツは陽線はらみ足のアイランド・リバーサルのパターンを形成。アイランド・リバーサルとは、イグゾースションギャップ(消耗とか枯渇という意味で、トレンドの最終局面に出現するマド)の後に2~3日の値固めを経て、反対方向にブレイクアウェイギャップ(出来高を伴いながら放れるマド)が発生する現象です。一気に売り方の買い急ぎが強まるため、そのようになりやすい。ローソク足の少しのかたまりが、島のように見える、確度高い転換シグナルです。
このあたりの動きを見ていると、新興国景気は減速ながら底堅い推移を続けるのかも。外需を取り込もうとしている国内の中国消費関連なども、まだ高値をとりそうな雰囲気ですよね。
一方、内需といえば建設セクター、小売セクターが今注目の的ですが、建設株も地味ながら渋い動きをしています。
本日14時ごろ、日成ビルド工業(1916)が今期の業績予想の上方修正を発表し、株価が後場から急伸しました。応急仮設住宅および復興需要の獲得に取り組んだことが奏功したそうです。この動きは見逃してはいけません。
注目の五洋建設(1893)の2009年12月からの五陽連(5ヶ月連続の陽線)。実は、同じタイミングで大成建設(1801)も出ているじゃないですか!普通は五陽連を見つけると同じ業種内はすべてチェックが普段のパターンなのですが、正直なめていました。しかも、大成建設の五陽連は同じ長さの陽線が続いてかなりきれい。チャートの教科書の見本にしてもいいぐらい・・・。
バブル崩壊後の2006年の戻り高値まではかなり距離はあり時間はかかりそうですが、どんな上昇シナリオが考えられるのでしょうかね。
ただ、変わった観点から長期循環を考えた場合、内需のピークは1989年高値(バブル相場)、ハイテク株を中心としたIT相場のピークは2000年高値、自動車を中心とした外需のピークが2007年だとすると、次はまた内需がきてもおかしくないか?
その前に新興国バブルがピークアウトしたあとのリバウンド相場?なんかも考えられますね。コマツの動きを見て何となく・・・
東野幸利
株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ
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