今年もあと2週間を残すだけとなりました。といっても、証券関係者は12月31日~1月3日までの4日間の休みだけ。普通の3連休+1日だけなので、感覚的には正月で区切る意味はなくなってます。

来年の銘柄探しの時期です。私にとって、職業病ともなってる月足チャートブックでの銘柄探し。5~6cmの厚さの本を流しみるといった簡単な作業なので、あまり苦にはなりません。
ちなみに今年の初め、全部見終わったあと、以下のように書きました・・・・――「過去の節目などからある程度の水準まで上昇した銘柄が結構多いと感じ、ここから上がっても大したことはない。やはり、値固めから銀行株が上にでていかないと・・・指数の上昇には繋がらないような気がしました。」
「昨年右肩上がりで上昇した一部の小売関連あたりの押し目が、結局また買われそうな印象も持ちました。あとは気になる食品セクター。主力セクターとはやはり動きが違います。同じ中国・新興国関連でも建機や資源などでなく、今年は消費に直結する食品や小売セクターなどへ少し見方を変えたほうがいいのかも。」
「そして、意外だと思ったのは新興市場銘柄。なかでも背景と繋がりを持って見れるのが、ネット関連、携帯関連、コンテンツ関連? 確かに最近、インドや中国などの携帯電話の普及速度がさらに凄いです。株価位置も踏まえた上では、東証二部や新興市場などに上場している携帯コンテンツ関連には特に注目です。」――
まあ、少し甘めでも・・・・指数の上昇には繋がらない、意外だと思ったネット関連、携帯関連、コンテンツ関連?この辺は一部あたりましたでしょうか。ほかは、ダメですね。
懲りずに、来年このコラムのトップで、銘柄も含めてご紹介したいと思っています。

ところで、今年の大発会の始値は10,609円。ザラ場ベースでみると、そこから上に800円上昇して、下に1,810円下落して、年末終値(30日)に向けて始値の位置に戻ろうとしている動きなのかもしれません。今現在10,300円として、まだ2週間ありますから、300円ぐらいは上昇余地ありでしょう。そうなると、年足ローソク足では始値(寄り)と終値(引け)がほぼ同じになり、寄り引け同時といった分岐足ができあがります。バブル崩壊後からみても、始値と終値のレンジが一番小さかったのは、1995年の144円(19,868円-19,724円)。今年はそれよりも小さくなる可能性ありですね。

また、高値と安値のレンジでみますと、今年は2,612円程度(11,408円-8,796円)でほぼ確定。これ、バブル崩壊後だけの動きでみますと、2004年の1,896円(12,195円-1,0299円)に次いで小さい動きです。そこに、寄り引け同時がでれば、今年は分岐年?
2004年に小さく動いたあとは、2005年は郵政民営化法案が参議院で否決され、衆議院の解散などがあって騰勢を強めた年でした。来年はもしかして、2005年相場の再来ではないですが、上か下に強い動きが出るかもしれませんね。
東野幸利

株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ

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