結局、日経平均ははっきりとしない動きのなかで、24日を安値に切り返す展開となっています。結果論に近く、私も一日前に確認したのですが、24日というのは変化しやすい日だったんですね。これは1月7日高値から終値ベースで、均衡表基本数値「33日目」でした。「26」という基本数値の補完的な数字であると、以前どこかで説明した覚えがあったのですが、下げ相場の波動に適合する数値となります。
そして、24日の日経平均のローソク足は見事にトンボ足(反転シグナル)に近い形状となりました。これで、翌日マドをあけて上昇すれば完璧だ、と思いながら・・・なってくれました。典型的、まさに教科書通りの足で、今日の強さも実はその足の影響だと思います。
24日を目先の安値と疑った方、直感的に感じられた方はたくさんいらっしゃると思います。あ~買いだと思ったのに・・・、と今日の相場をみて思われた方も少なくないと思います。私の予想では、今日は米国株が反落して小幅安か?と予想したのですが、思った以上に強いですね。米株が安いから日本株も安いと考える私が甘かったのですが。まだ引けてないのでわかりませんが、強いときは押し目を買わせてもらえないのです。実は宣伝になって申し訳ないのですが、私の所属するT&Cフィナンシャルリサーチが運営する「トレーダーズ・ダイレクト」というHPで"今日の相場見通し"を毎日更新しております。一応、毎日予想コメントを書いていますので、一度のぞいてみてください。
そうです。強い相場は押し目を買わしてくれないのです。安値で3000株を指値していて、たまたま引っかかって約定できたのが、1000株。その1000株って結構儲かるんですよ。3000株注文出していて、直ぐに全部約定してしまうものはあまり儲からない。といった経験はありませんか。もちろん短期的な話です。 とにかく、"買えない相場は強い"、それだけ今日は覚えておいてください。どんどん上を追う必要はないのですが、株価がどんどん上昇していくと、どこかで景気の良い話も出だして、株を買ってみようか、といった人が増えて、出来高が増えてくる。そこで買わないように注意してください。
少なからず現在の相場環境では、出来高は先行指標にはなりません。安値で大勢意見が買いに偏るわけがないですから、安値で買えない相場がほんとうの底になるのです。24日の安値が底になるとは、まだ判断できないですが、心理的な発想からいくと、そういったことも言えますよね。安値であると大勢が確信し意見が一致する、一杯買えた人がいる安値は底にはなりづらいのです。
東野幸利
株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ
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