上がるのか、下がるのか、誰に聞いても「わかりません」ばかり。指数だけを見ているとなかなか判断できない相場展開です。
 こういう時は個別の主力株を総点検、コア30銘柄ぐらいでいいと思います。コア30銘柄というのは、日本市場で時価総額の特に大きな30社のことです。聞けば全社名前はご存知だと思います。その中では、自動車株が最近底堅い動きになっていますし、もう既に安値から上昇し始めてそうな銘柄もあります。
 いつもそうなんですよ。こんな環境では全般的に悪い材料しかないもんですから、買えない状態で様子見姿勢を貫く。そのうち何故か株価は安値を切り上げている。日経平均の上昇パワーが全快になったときは、それ以前から上昇していた銘柄はもう八合目ぐらいまできているといった話です。だから指数の最後の上昇には個別銘柄はついていけなくなるわけです。その辺の話は何回か取り上げましたね。

 それと足元、内需の軟調な動きを横目に外需や市況絡みの主力株が比較的堅調です。順番は別として機械、商社、海運、そして鉄鋼なんかも入るのでしょうか。内需はここ最近まで比較的堅調であった分、利益確定売りが出ているのかもしれませんが、値ごろ感も出てきています。投資対象としてこの双方のどちらが有効なのか?これも「わかりません」が多い。

 ドル円相場も「わかりません」ばかり。チャート上、89円台前半あたりで煮詰まってきていますが、どちらに振れるのでしょうか。円安方向に振れることを織り込んで外需関連株の底堅い動きが出てきているのかもしれません?為替はなかなか読めないですが、今回は為替と株価指数と同時に動きそうですね。連動している局面はよくありますが、今回はもち合い相場から同時に動き出す・・・といった観点からです。
 上述した自動車株の株価の位置はいいポジションにあるので、円安方向への振れが追い風になるかも。もちろん他の外需関連株も同じです。ただ、電機セクターはどうでしょう。短期的なリバウンドが精一杯のような。わたしは昨年からITセクター、電機セクターは強く注目、推していたセクターだったのですが、しばらく時間がかかりそうです。

 先日、占星術の先生のお話を聞く機会があったのですが、全体の内容は今度機会があったときに書いてみたいと思いますが、話の中の一部で薬品株が今年は面白いと言及されておりました。
 そこで自分のなかで確信。やっぱり薬品株はいいですよ。"宮内庁年頭の歌会始めのお題"を取り上げたとき、平成21年は「生」だから、今年は生きるということで「医薬」などと言ったこともありましたが、まさか?
 私は昨年11月後半あたりにあるマネー雑誌の来年の有望銘柄に、雪印乳業、ローソン、科研製薬、ツムラ、オリエンタルランド、東洋炭素、シマノ、良品計画、みずほフィナンシャルグループ、全日本空輸、東急電鉄、NTTドコモを挙げました。このなかにありましたよ、占星術からみた今年の有望銘柄が・・・。地方競馬の万馬券よりも可能性高いですよ、20万倍にはならないですが(笑)。

東野幸利
株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ

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