私にとって本とは友人のようなものである、とは、何度かこのつぶやきで書いてきたかも知れません。何か辛いこととかあった時や悩みがある時に友人に相談する。相談しても答えがある訳じゃないし、大抵の場合は自分で既に答えと云うか方針は決まっていたりするのですが、それでも友達には話を聞いて欲しい。うん、うん、まぁね、でも仕方ないね。その程度の返事しかないけれども、それがとても大切だったりします。或いは用もないのに友人と出掛ける。友人はなにやらずっと喋っている。熱く語る者、軽いが所々にキラッと光る何かを云う者。自分はまた頷いてばかりだけど、ずっと聞いている。そんな友人との付き合いも、これまたとても大切です。
そして、悩みを聞いて欲しい友人も、その友人の話ならぼーっとずっと聞いていてもいい友人も、そうでない知り合いとの間にどう云う違いがあるかは必ずしもコトバで克明に書き表すことは出来ないのですが、しかし厳然たる違いがあります。話をぼーっと聞くことが出来ない人の話は、その人がどんな仲のいい友人に紹介された人でも、やはり聞くことが出来ないのです。誤解がないように説明すると、もちろん仕事の文脈であればどんな人の話もしっかりと聞きます。あくまでもぼーっと聞く類いの話のことです。
私にとって本は、全くこの友人と同じです。つい最近も、親しい人にある本を紹介され、早速購入しました。本の面構えは最高です。本の裏に書いてある説明を読むと、最高です。解説もちょっと斜め読みしましたが、期待に胸がワクワクします。
で、満を持して、本文を読み始めたら、3ページくらいで挫折しました。むむむむむ。お見合いも、合わない時は合わない。どんなに説明文は素晴らしくて期待しても。やっぱり相性がありますね。
と云うことで、残念ながら新しい友人には出会えなかったのですが、また懲りずに出会いを求めたいと思います!