マーケットがどちらに動くか?これは常に、永遠に、中々分からないものです。マーケットは気紛れである、と云う表現もありますが、天気が気紛れなのとは、ずいぶん違う性質の気紛れのように思われます。

マーケットの気紛れさは、絶対的に、誰に対しても存在するもの-それは即ち天気の気紛れさと同様なのですが-と、特定の人に対して存在する気紛れさの両方があり、平時は後者が大きいのだと思います。それは、マーケットに対して影響を与えている事象に対して、その特定個人が、全体の参加者よりもより詳しく事情を知っているか否かに影響を受けます。マスコミなどの報道が、事象に対する解釈の主たるものなのか、それを超える情報なり解釈があるか、の違いによるとも云えるでしょう。そのギャップの解消のプロセスが、特定個人にとって、気紛れさを演出します。そしてそれに上乗せして、絶対普遍的な気紛れさも存在します。

うーむ。マーケットは深いです。マーケットの自分に対する気紛れさの大小から、自分のその時点での世界情勢に対する理解の深度を測ることも出来そうです。私個人で云うと、アメリカ発信のことは案外読めるのですが、例えば韓国のことは、読むのが苦手な認識があります。そんな観点からもマーケットを見ると、色々と興味深くて楽しいですね。