ブレグジットを問う英国国民投票まであと1日となりました。さてどうなることやら。マーケットは、残留か離脱か、それぞれのケースでどうなるかを考え、それにそれぞれのケースの確率を掛けて期待値を出して、価格を形成してます(その筈です)。なので結果が出れば、片一方の期待値が剥がれますから、マーケットは必ず動きます(その筈です)。

ただ、どちらに転ぶかに目が行き過ぎて、それぞれのケースで経済やマーケットがどうなるかに対する注意が足りなくて、単純なモデルを考えがちなので、実際に結果が出ると、一旦大きく動いた後に、正しいモデルを(価格を)探して、そこから更に彷徨うことになるかも知れません。初動に対して揺り戻しが起きることもままあります。トレーディングをするには楽しい環境です。

この時点では残留か離脱か、拮抗している状況です。アメリカもトランプかヒラリーか分かりません。英国がEUに残留してヒラリーが米国大統領になる世界と、離脱してかつトランプが大統領になる世界が、背中合わせで、どちらでもあり得る状況に、今我々はいます。無茶苦茶ですなぁ。一旦後者に行ってしまうかも知れません。

それでも世界は回る。地球が回り、四季が来るように、行き過ぎれば戻ってくる。
そんなもんでしょう。多くのことは、思うほど大変ではないものです。さて、ビールでも買って、見物の準備を始めましょうか。