上手に投資することは、簡単ではありません。マーケットの中には多くの主体がいて、こっちが買えば誰かが売ってる訳で、その意味ではゼロサムゲームです。例外は大規模金融緩和の最中などで、この場合はマーケット全体の数字が上がっていきますから、ゼロサムではありません。むしろそのようなマーケットにはきちんと乗らないと、世の中のお金の数が増える中で自分の持っているお金の数が増えないので、目減りしてしまいます。ですから金融緩和期は、投資家にとって"必ず"投資行動をしなければいけない可能性が高い時期ですが、そのような時期や、そのようなバイアスを取り除いて、マーケット一般をゼロサムゲームと考えると、その中で、勝ち続けることはとても難しいものです。正確にはゼロサム・マイナス・取引コストなので、取引コストを低く抑えることはとても重要です。

そしてそれと同等に重要なのが、PDCAのサイクルを回すことです。ビジネスを進めていく時にPDCAのサイクル、即ちPlan(計画)、Do(実行)、Check(点検再計画)、Action(軌道修正実行)が重要であると良く云われますが、このことは投資の世界でも同様です。経済・マーケットの状況に応じて投資計画を立てたり、この株が買いたい!とか、日経平均が上がりそうだ!とか考えたり、何かしらのPlanをした後に、Do、即ち投信を買ったり株を買ったりポートフォリオを作ったりします。或いはPlanせずに、いきなりDoする人、場合もあるでしょう。ここで大切なのは、その後に"CA"のサイクル、マーケット環境や自分自身の状況の変化に応じて点検再計画し、軌道修正を行うことなのですが、これが出来ない場合が多いと思います。損切りが出来ないと云うのも、この"CA"が回せないと云うカテゴリーに入ります。

"CA"は"PD"と全く同じだけ重要なのですが、多くの人が"PD"に時間や神経を費やし、"CA"はしない、もしくは敢えて目を避けようとします。投資上手になるには、ここを直さないといけないと思うのです。そこで今日は皆さんに以下の質問をしたいと思います。投資・トレーディングをする際に、PDCAのサイクルを全て回している、即ち、初期の計画やポジションに対して、随時見直しや軌道修正を行っている人はsoba@monex.co.jpにメール下さい。一方、どう考えても"PD"に力が入りすぎで、"CA"がおろそかになっていると思う人は、
udon@monex.co.jpにメール下さい。よろしくお願いします!