ロンドンの天気はめまぐるしく変わります。本当に15分おきぐらいに、全く違う天気になります。空いっぱいに鉛のような雨雲が垂れ込めていたかと思うと、15分後には殆ど雲のない晴天になり、夏の太陽のような光が差すかと思うと、また15分後には雹(ヒョウ)が降ったりします。服装も、ロンドンっ子は一日中同じ格好をしていますが(比較的薄着)、大勢いる旅行者は、ダウンジャケットを着たりTシャツ姿になったりめまぐるしく対応するか、笑ったり泣きそうな顔になったりしています。ロンドンは一年の天気を一日で経験出来る、と云うのだそうです。誇張ではなく、文字通りその通りな感じです。
ロンドンは天気に限らず、"いろいろ"なことが多いです。貴族の末裔のコミュニティが残っていたり、世界中の大金持ちが住んでいたり、主人と使用人のような関係が残っていたり、或いはそのような階級が残っていることが通常の組織の中の人間関係にも微妙な影響を及ぼしていたり。単に古いと云うよりは色々なものが混在していることが、ロンドンの様々なことを色付けていると思います。ニューヨークも色々なことがありますが、それらは水平的に存在していて、ロンドンの色々なことは垂直的に存在している気がします。そんなロンドンも今日一日でまた発ちます。さてどんな色々が一日の間にあることやら。