7年前、友人が諸事に嵌まって苦しんでいたので、ふと思い立ち、誘い出して二人で善光寺に行きました。7年に一度の御開帳中だったのです。確か出張でそのちょっと前に乗った新幹線内のJR冊子で、善光寺の御開帳とか戸隠神社の式年大祭とかがちょうど重なるので信濃国はいい!みたいな宣伝を目にしていたので、軽い気持ちで思い付いたのです。その時の旅行がとにかくとっても良くて、楽しかったので、また信濃国・重要スポットツアーに行くことにしました。今度は比較的大人数で。

やはり良かった。景色良し、食べ物良し、神社仏閣の雰囲気も各イベントも良し、タイミング絶妙、英語で云うところの company 良し。信濃国とは、何か縁があるのかも知れません。確かに長野県とは全く縁がないようで、実は生まれてから行ったことのある都道府県で云うと、生まれて育って生活してきた東京・埼玉を除くと、もしかしたら一番多く行った県かも知れません。

しかし翻って考えるに、これは長野県に行く機会が多かったので、自然と詳しくなり、いいところも覚えて、その結果いい経験が増えて、印象を良くし、更に行く回数が増えたとも考えられます。これは旅行などの行き場所だけでなくて、食べ物屋さんにも同じことが云えるかも知れません。でも満遍なく行ってたら、どこも詳しくならなくて、どこも強いポジティブな印象を作っていけないだろうしなぁ。先ずはトライして、気に入ったら、気に入りそうだったら、何度も行って確認し、そしていい経験を増やしていくのでしょう。そう考えると場所も店も食わず嫌い的なことをしているといけませんね。

歳と共に、放っておくと世界は縮んで行ってしまう傾向があるので、場所も、食べ物も、人も、本も、音楽も、そう云えば体の筋も、なべて拡げること、伸ばすことが気になる今日この頃です。