景気は気から、と云いますが、今日発表の7―9月期GDPは予想外の悪さで、その内訳を見ると、人々の気持ちの部分がちょっと萎えてしまったような結果に見えます。個人消費や設備投資が伸びないのは、文字通り個人や、企業の投資判断をする最終主体である経営者などの個人の気持ちが、アベノミクスの中で今ひとつ吹っ切れていないのでしょう。私は二日酔いのことを気にしながら酒を飲んだりはしませんが、国全体の気持ちとしては、一気に酔っ払い気分で進んでいくことに不安を感じたのでしょうか。

思うに日本社会の構造は大きなピラミッド型をしており、即ち大企業の下に一次下請け、二次下請け・・・、のような構造となっており、経済対策をしても上から順番に燃料がまわっていき、大構造の隅々にまで燃料が行きわたるには時間が掛かります。今の日本は、このシャンパンタワーのような構造の中で、上半分、或いは上三分の一くらいまでシャンパンがまわった状態であり、全体の気持ちが吹っ切れるまでにはもう少し時間が掛かる状態でしょうか。

アベノミクス、今が正念場かも知れません。私たちとしては、急に全てについての評価を変えるのではなく、時間が掛かることもあるので、この正念場を乗り切るように願い、そして自らが行動をしていくことでしょうか。しかしその為には明るい未来をもっと提示してくれた方がいいですね。