ついこの間まで夏だと思っていたら、もう目の前まで冬が来ていました。"暑い"という雰囲気と記憶が減衰すると、"過ごしやすい"ではなくて、いきなり"寒い"という感覚が優勢になるのは何故でしょうか。季節はいつも完了形で来ます。Spring has come. 秋来ぬと・・・。季節の推移を表した名文句は、全て完了形です。確かに暦上は既に霜降(そうこう)に入っており、次の二十四節気は立冬ですから、名実ともに、もう冬の前なのです。
季節は巡る、マーケットも巡る、何もかもが巡る。人々は何故酒を飲むのだろう、と考える時、酒は巡らない、酒はぶれない、ことを思い出します。酒を飲むと人はぐらぐら頭の中が巡ったりカラダがぶれたりしますけどね。
景気やマーケットが、ちょっとぐらっとしたら、酒のようにぶれないもの、即ち流動性を投下する必要があるでしょうか。それとも飲めば足が一時的にぐらつくし二日酔いにもなるから、酒は投下しないべきでしょうか。飲めば酔うが楽しくなる、飲まねば辛くて楽しくもないが二日酔いにもならない。難しいところです。
但し明らかなのは、パーティにしらふで遅れて参加するのも、パーティの途中で一人だけ飲むのをやめるのも、あまり得策ではないと云うことです。