今日は終戦記念日。色々なニュースや主張が飛び交いますが、戦没者230万人を出した戦争が69年前に終わった事実は変わりません。全国各地で様々な営みが行われることでしょう。しかしこれだけ大きな損失を或る意味でたった69年前に経験したにもかかわらず、アメリカを含む各国との関係についても、戦争で亡くなった人々についても、そしてその原因や責任についても、これだけ"忘れて"しまっている国は珍しいでしょう。「忘れているとは何事だ!」とお叱りの言葉を頂きそうですが、しかしこの感覚は恐らく私個人だけのものではなく、或る程度一般に我が国に拡がっている現象だと思います。

日本人は忘れる天才です。正確に云うと、式年遷宮のように驚嘆の記憶もあるのですが、それはそのような仕組みを作って覚えているのであって、元来は忘れやすいからこそ、あのような仕組みを構築したのかも知れません。忘年会という慣習も、恐らく世界中で唯一日本だけではないでしょうか?私はそれがいいとも悪いとも云ってません。日本にはそういう特異な特徴があると思っているだけです。

忘れるべきことと忘れるべきでないこと。一年の中で、お盆も重なるこの時期は、忘れるべきでないものをしっかりと心に感じたいと思います。