今日は飛行機の最終便なるものに乗りました。夜中の1時、羽田発フランクフルト行き。実際には準備が遅れて、更に30分以上遅く出ました。空港のひとけはどんどんなくなっていき、ふと出発便を表す掲示板を見ると、最後に自分の乗る便名が書かれているのを見て、なんとはなしに上野発の夜行列車のような旅愁を感じました。

飛行機に乗って一旦寝たのですが、日本の朝の時間ぐらいに目が覚めて映画のリストを確認すると、2001年宇宙の旅を演っていました。MONEXの語源となっているHALと人間の物語です。久し振りに見るとその構想の奥深さや映像アイデアの面白さ、映像自体の美しさに、本当に時間を忘れて没頭しました。

フランクフルトに着くと朝の6時。素晴らしい晴天で、美しい田園風景の中をかなりの高速でドライバーは私を朝陽の出ている方向にアクセルを踏み続けるのでした。不思議な輪廻のような一日です。

奇しくも今日はアメリカの独立記念日。ドイツに来た訳は、親友のアメリカ国籍ユダヤ人が、アメリカ国籍ドイツ人と結婚するので、彼女の実家であるフランクフルトから車で3時間ほど離れた小さな田舎町で行われる結婚式に参加するためです。これも妙と云えば妙な組み合わせです。

綿々と続く人や宇宙の営みの中に、自分も極々小さいながらも構成要素として存在していると感じる日でした。